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2010年12月12日 - 2010年12月18日

2010年12月18日 (土)

【DA2】フェンリスとオーディン

 フォーラムでゲイダーさんが、「フェンリスという命名にはもちろん意味があるが、その能力とは関係がない」とのたまっている。

http://social.bioware.com/forum/1/topic/141/index/5481839

 フェンリスはフェンリルと同義だそうだ。であれば、北欧神話で神々に災厄をもたらす忌まわしき存在とみなされ、捕縛しようとしたテュールの手を食いちぎり、ラグナロクで解放されると、あのオーディンを打ち破ったといわれる伝説の狼のこと。

Odin_and_fenris_446x640
 オーディンは最期に飲み込まれたともかみ殺されたとも。

 DA2のフェンリスも「神殺し」の役割を担うことになるのだろうか?

 だとすれば「神」とは何を指すのだろうか。DAの世界では(チャントリーの経典によれば)メイカーのみが神であると信じられている(アンドラステはあくまで預言者)。
 だがチャントリーはヒューマン文明の信仰であり、DA2のフェンリスはエルフである。ではエルフが太古の昔より信仰してきた神々を指すのだろうか。

 一方で古代のテヴィンター・マジスターたちが神とみなしたのは七柱の「古えの神々」であり、これを邪教とみなすチャントリーは、古えの神々とは過去5回のブライトを先導してきたアーチディーモンを指すと教える。
 だが第5のブライトにおけるアーチディーモンとの戦い(まさにDA:Oのクライマックスである)がDAの主人公ホークのメインストーリーに絡む可能性は余り高くなさそうでもある。
 DA2のクライマックスで第6のブライトが勃興する可能性もないとは言えないが・・・。

 あるいは神というのは「比喩」であって、神殺しとは単純に自らを改造した創造主、マジスターへの復讐を示すのだろうか。

 ただしDA2のフェンリスは、改造によって一切の記憶を奪われたともある。よってその命名もテヴィンター・マジスターによるものかもしれない。
 そうであればマジスターからみた「神殺し」ということも考えられ、その場合はメイカーを崇拝するチャントリー体制の打倒を指すことにもなる。
 DA2ではチャントリー体制が瓦解していく様子が描かれるという。枠物語のナレーションをつかさどるカッサンドラはチャントリーを危機から救う役割も担っている。

 もちろん、「神殺し」というコンセプトにこだわる理由もなく、コノートするのは単純に「災厄をもたらすもの」なのかもしれず、オーディンさえも打ち破る強力な戦闘マシンという意味だけなのかもしれない。

 いずれにしろ、規範を重んじる女性シェヴァリエのアヴェリンなど他のコンパニオンとの確執が生まれそうなことも想像は難しくないし、主人公ホークにとってフレンドシップを築くのが容易な、御しやすい相手でないことも明らかだ。
 もちろん、ホークがニヒルでアナーキーな道を選ぶなら、そうではないかもしれないが。 
 

 ニヒリズム(ナイアリズム、ニーアリズム)とは、虚無主義と訳されることが多いが、創造主の存在を示す証拠がないことから、ゆえに人間の存在には真理も、道徳も、目的も、価値も、規範も存在しないという思想のことだそうだ。そういう絶望的思想が蔓延した状態をアノミーという。

 チャントリー瓦解となれば、典型的なアノミーが訪れるのは間違いない。

(実は日本で今現実に起きている無力感の蔓延というのも、アノミーの一種なのかもしれません)

【DA2】PC版コンバット画像。

 もうひとつは、PC版コンバット・デモ映像に基づき、リード・デザイナーのレイドロウ氏が、アクションゲーム・ライクなリアルタイム戦闘モードと、DA:Oと変わらないポーズ・アンド・プレイの戦闘モードの両方を説明しています。

http://dragonage.bioware.com/da2/gallery/ 

 このギャラリーからCombat Walkthroughってやつを探すか、あるいは次のウォーデンズのサイトにある映像で観ることができます。

http://greywardens.com/2010/12/dragon-age-2-fenris-and-combat/

 個人的にこんなところを気にかけてもおらず、映像を見せられても、PC版が初お披露目なので興味津々な他は、コンソール版と同じで上空からの俯瞰アングルがなくなったのは本当なんだねという程度がポイント。
 キャラクター個別のアクション(アニメーション)がド派手になりましたね、アート的に以前よりだいぶ洗練されてますね、でも、エンジンはDA:Oをほとんど踏襲しているんでしょうね、というくらいですかね。
 キャラクターも、ホークがローグで、その他ベス、アヴェリン、ヴァリックですから新情報なし。Redwater Raidersという敵が出ることはわかった。
 ただし、「ベスのローブが思ったより露出度高いじゃん、しかもお尻を覆う布が少ないんじゃないか、もしかしてイザベラと同様ノーパンか?!」というところは気になりますが。

Beth
 ここ、もっとローアングルで寄ってほしかった!
(んー、オープニングのカットシーン映像ではどうやらタイツをお召しになってるようだ・・・)

 ふたつのモードが切り替えられることについては「別に今までレイドロウ氏が言ってたとおりじゃん」というだけの感想で、なんの感動もない。

 オールドスクール派というよりは、守旧派は一体いつまで騒いでんだろうかね。レイドロウ氏がわざわざこんなヴィデオに登場して自ら説明する必要あるのかね。
 いや、(もうDA:Oのようには遊べなくなるという)風評災害によって、DA2の売り上げに深刻な影響が出るかもと真剣に感じたから採った措置なことはわかりますよ。

 もしアクションRPG(非常にあいまいな用語ですが)としても売りたいし、DA:Oのようなストラテジック・パーティー・プレイゲームとしても売りたいというのであれば、前者としての出来栄えはどうだろうか。コンパニオンのAIをかなーりチューニングして極めておいてあげないと、ただの漫然としたプレイになっちゃう気もします。

 またこのプレイ映像は、味方の攻撃によって味方も被害を受けるFriendly Fireが発生しないEasyモードのようですが、「リアルタイム・アクションRPG風」に遊べるのは、せいぜいそんくらい簡単なモードだけだと思います。

 必要に応じて4人のパーティ・メンバーの操作を切り替えないとならない時点で、アクションRPGとして遊ぶにはきついものがあるし、その世界にカジュアルがついてくるとも思えませんから。もちろん、わけわかんなくなったら即ポーズすればいいんですけどね。

 前作300万本台の売り上げでは不足で、今回は(世のAAAタイトルの目標値のようになってしまった)売り上げ500万本以上目指さざるをえないから、こういう説明が必要ということになるんでしょうけどね。古いお友達もみんな買ってもらった上で、新しいお友達にも売りたいということでしょうね。

 DA:Oのように遊びたい人にとって、なんの実害もないと思いますけどね。

【DA2】フェンリス

 "Dragon Age II"の新キャラクターが紹介になっていました。
 前々から噂されていて、このブログでも紹介したコンセプトアートの「謎のエルフ男性」の正体と思って間違いないでしょう。名前はフェンリス(Fenris)だそうです。

http://dragonage.bioware.com/da2/world/characters/fenris/

「奴らは私がどんな存在か知っている。それでも敢えてかかってくるなら、好きにさせればいい」

"They know what I am. Let them come, if they find the courage."

 とあるテヴィンター・マジスターの奴隷であったフェンリスは、心身ともに改造されてしまった。その肉体に焼き付けられたレリウムの魔力によって、一切の記憶を剥ぎ取られたのみならず、二度と元には戻れぬ存在に変えられてしまったのである。
 生きる兵器と化した彼は、その能力を用いて主人の束縛から我が身を解き放つことに成功した。 
 今、彼は誰一人頼るべき者もいない見知らぬ土地に立つ。だがかつての主人は、彼をみすみす見逃すつもりはない。

**********

 フェンリスは改造人間、もとい、改造エルフである。 

Screenshot08fenrisp

Screenshot09fenrisp

 スクショによれば、ウォーリアーのようにも見える。greywardens.comの解説によれば得物はロングソードのようだが、それだけでウォーリアーかローグか特定することは難しい(ロングソードと何かのツー・ウェポン・ファイテイングならDA2ではローグ確定)。
 だが長物を使いこなすからメイジではないと決め付けるのはどうか。(メイジのスペシャリゼーションである)アルケイン・ウォーリアーという可能性はないのかな?(DA2でなくなってしまったのか?)(追加)フェンリスがメイジではないこと、は開発の発言によって確定してるそうです。

 腕や喉元の白い紋様はデーリッシュ・エルフの刺青ではないようで、これがレリウムを埋め込まれた傷跡なのか? 血管か腺が浮き上がってるようにも見えますし、レリウムの結晶?だと言われてもなんとなくうなずける。奴隷を見分けるための刺青?という可能性もあるかな。(追加:フォーラムによればレリウムを焼き付けられたトラウマ(外傷)のようです)

 greywardens.comのスティーヴは、メイジによって兵器に改造されたフェンリスが、魔術によってやはり兵器代わりのゴーレムに改造されたDA:Oのシェイルと似たような境遇にあるのだろう、と指摘している。
 であれば、もうその性格は「ニヒル」に決まってしまうんですが。絵柄からも、モロにそんな感じです。

 DA:Oではぼんぼん(アリスター)と遊び人(ゼブ)だった女性主人公のロマンス相手。ようやくニヒルでしゅっとした二枚目キャラ登場ですか。まあ、DA2でもバイの可能性はあるんでしょうけどね・・・。
(Awakeningのナサニエルもぱっと見はニヒル系ですがロマンス相手にはなりませんでした)

 彼がローグだとすると、ヒューマン(イザベラ)、ドワーフ(ヴァリック)、そしてフェンリス(エルフ)と、早々に三種族が揃ったことになりますね。それぞれ、デュエリスト、バード、アサシンとなるなら、弓遣い(アーチャー・レンジャー)がいなくなっちゃうけど・・・、ヴァリックのクロスボウで代替かなあ。

(追加)greywardens.comのユーザー・コメントによれば、フェンリスはノルディックではフェンリル、神話に登場する伝説の狼を示すのだそうです。

2010年12月15日 (水)

【ME2】これは確かに受けましたw。

 このインディジョーンズと"Mass Effect 2"(レネゲイドチェック)のコラボ映像、さすがに受けましたw。

http://www.youtube.com/watch?v=KBtv6KXtB-0&feature=player_embedded

 探すと類似品が他にもあるみたいです。

ベスト・ダイアログ。

 これは初ではないだろうかと気になった。

http://www.gamespot.com/best-of-2010/

 GameSpotのBest of 2010のノミネーションに「ベスト・ダイアログ賞」というものがある。

 正しくは"Best Writing/Dialogue"。

 ベスト・ストーリーは過去にもあったように記憶しているし、今回も"Best Story"は一番上にある。2010年には"Best Ending"というカテゴリーもあって、これも2009にはなかったような気がする。あんまり適当だと失礼にあたるだろうから確認する。

 Best Writing & Dialogueは2009年にもあった。Reader's Choice賞はDragon Age: Origins、Editor's Choiceの画面はこのPCでは見れないようだ(でもこちらもDA:Oかな)。
 Best Endingは2009年にはなかった。

 かほどさように人間の記憶とは曖昧なものである(お前だけだろう)。

 これらは全部Game of the Yearの"Special Achievement"のカテゴリーの賞であり、どちらかというとお遊びの世界でもあるし、その年の欧米(むしろ北米)ヴィデオゲーム界で顕著な傾向が見られた分野をピックアップしてるようでもあるので、賞の出し入れは自由にやってるようだ。
(例えばゲームコンテンツの検閲が厳しいAU(オーストラリア)を揶揄して、オージーの検閲をよくぞ潜り抜けたで賞(Most Surprising Game to Make it Past Aussie Censors)などがあり、2009年Reader's ChoiceはCOD:MW2であった)

 さて、ここで大事なポイントは「その年の欧米(むしろ北米)ヴィデオゲーム界で顕著な傾向が見られた分野」であります。

 ここから日米の発想の違いというか、日本が太平洋戦争でなにを勘違いしたかを絡めて長々と自説をぶちます。お前のいつもの戯言聞きたくもないという向きは、******の間は無視してください。

**********

 ストーリーテリングRPGはJRPGの十八番と思われて久しいと思います。個人的に騙されてはじめたわりには、今でもやり続けてるPSPの何とかのキセキ・シリーズも、確かに陳腐なお約束展開の連続だが、破綻のない、もっぱらメルヘン女子の繊細な心にビビッドに触れるような、痒いところになんとかなストーリーづくりはもはや熟成の境地にあるといってもいい(古式蒼然としたコンバットシステムは触れずにおこう)。

 「ストーリーの良さこそがJRPGの持ち味であり最大の特徴である。これこそ繊細な優美さを尊しとする和の心(やまとごころ)の発露であります。ステーキばっか喰ってる大雑把なアメリカ人を初めとした欧米諸国民には決して理解できないのであります」

 前半はもちろんTrue。一度は滅びかけたCRPGを再興したのもストーリーに寄るところ大でしょう。
 そして後半がFalse。日本人の最大の勘違いがここにある。

 その世界を理解できないアメリカ人がなぜ、SNESやPSでこぞってJRPGを遊んでいたのでしょうか? 他に遊ぶものがない? いやいや、その頃のゲームタイトルの数といったら大変なものでしたよ。

 理解されたんですよ、世界中で。

 そして不幸が訪れる。
 CRPGであってもストーリーが大事なんだ。心にぐっとくるセリフが大事なんだ。驚愕する展開と心温まるエンディング、あるいは含蓄あるプロットが重要なんだ。
 連中はそうやってJRPGの方程式を解明した。まさに太平洋戦争で隆盛したオペレーションズ・リサーチ(OR)の手法のように。
 かたや和製JRPGは、「なぜ受けたか」はあまり真剣に考えず、最高のお手本を詳細になぞっていればいいという発想、職人の技術伝承か、あるいは写経のように伝統を墨守することで食いつないできた。

 この場末ブログでもことあるごとに紹介してきたGameSpotやIGNの記事でわかるとおり、あちらのライターや開発者たちが「現代ゲームはストーリーこそ最重要なファクターのひとつ。それをどうやって無理なく提示するか、プレイヤーを自然と引き込めるか」に腐心しているわけです。シューターでもRTSでもその重要性はRPGに決して劣らないと認識されている。これがもはや業界ノームであり、ストーリー、ダイアログ、エンディングまでもがGameSpotの賞として脚光を浴びる。

 お家芸であったストーリーテリングの秘訣まで解明され、さらに工業製品のような効率的大量生産体制を組まれたら、町工場で手づくりで零戦とか九七式戦車作ってるようじゃ勝ち目がないんです。

 さらに重要なことは、「日本人らしい繊細で職人芸のような手づくり」という発想にバインドされてしまったがゆえに、かつての和製ゲームには「質的優越」のみならず「量的優越」があったことすらまったく忘れてしまった。シェア保持のため役に立てることすらしなかったのである。プラットフォームはPC以外独占、ゲームタイトルも7割以上の売り上げが日本製であった。
 いやいや、セガはともかく、任天堂だってあのときシアトルのニンテンドー・オヴ・アメリカを増強・てこ入れしてましたよ? そりゃあ確かに先見の明があったところもあるし、それは和製ゲームにとって僥倖だったのかもしれない。あれがなかったら今頃本当に滅んでるかもね。
 この民族は何事も控え目を美徳としており、かさにかかって徹底的に勝ちにいくということがもともと不得意なので、むしろ任天堂のような動きのほうが稀なのかもしれない。

 ここが太平洋戦争初頭において、戦力の質のみならず量的にも完全に米太平洋艦隊を凌駕していたにもかかわらず、兵力温存の名の下、なんら戦略的運用を行わなかった大日本帝国海軍の発想と酷似しているのです。

 これはモデル化できてしまう。くやしい。くやしいけど仕方がない。

・当初は質的にも量的にも日本が完全に優位に立っている。
・でも日本はその事実、特に(質的繊細さや控え目という美徳にバインドされ)量的優位に気がつかないか、その戦略的運用をあまり真剣に考えない。
・成功した行動パターンを愚直に繰り返せばまた成功があると思い込む(珊瑚海、ミッドウェイ)。
・やがて総力戦をモットーにし、かつ本気で英知を結集した敵さん(米英、現代ではゲーム先進各国)が戦力分析を徹底的にやり、日本優位の秘訣を解き明かす(オペレーションズ・リサーチなど)。
・敵さんは一方で日本の強みをミミック(模倣)しつつ、他方では主としてシステムやテクノロジーの面で日本を凌駕するようなイノヴェーションを目指す。
・敵の優位をミミック作戦によって打ち消すことをパリティ戦略といいますが、日本はそれによって「十八番」を奪われ、さらにシステム(総動員体制そのものもそうだし、開発・生産システムも含む)やテクノロジーもしだいに後塵を拝するようになり、本来短期決戦としての準備しかなかったためもあって疲弊し、敗色濃厚となる。

 もうね、長くなるから説明はいちいちしないが、戦艦大和に辛うじて対抗できる(タイマンは無理かな)アイオワ級(ミズーリーが有名)の企画目的って、日本の高速戦艦封じだかんね? これもパリティ戦略ですね。
 戦艦大和が無用の長物とか、ドレッドノートが野放しで夜の海をうろつく怖さを知らない人の発想だと思う(ドイツのビスマルクなどの戦艦群と違い、そういう運用もしないで最後の最後まで温存したけどね)。アイオワ級が対抗しようとしたのは本当に夜戦に出張っていった金剛級あたりですね。
 一方システム面での凌駕策は総力戦体制もそうだし、その結果として生まれたORも含み、テクノロジーは(悲しいかな当初日本人が開発した)レーダーが有名。総力戦といえばあちらは物理学者、数学者、経済学者なとありとあらゆる分野の英才を集めて戦争目的の完遂を目指したが、日本のお役所は戦争中でも普通にのんびり休日には休んでいたというのは有名な話。

 ゲームと戦争は違います。なんでもミリタリーのアナロジーで済ませるのはやめてください。
 まあねえ、でも敵さん(アングロサクソン)は元々なんでも戦争のつもりで来るからねえ。グローバリゼーションにのっかった途端に、血の気の多い連中とドンパチしなきゃいけなくなるのはある意味自明だったのよ。
 そらあ、私だって何とかのキセキみたいなのを遊んでても面白いからいいけど、このままじゃそれすら作れなくなる恐れだってあるわけですよ。

(蛇足)なお、勝った勝ったと騒いでいる欧米ゲームも、*****の下のリストでご覧になる限り、優秀作品の数はまだまだ少ない。2010年度などRPGはME2一作に頼りきり("Fable III"が予想外にこけました・・・)で、残りはFFXIII、DQIX他和製作品の比率も高い。"Fallout: New Vegas"は発売時期が遅かったせいではなく、特にコンソールに残ってるといわれるバグの嵐と前作のエキスパンション臭さが祟ってあまり票が伸びないのか。
 シューターやRTSでは量的にも質的にもあちらの優位はもう揺るがない世界に行ってしまったと思いますが、CRPGやその系列の何たらRPG("Resonance of Fate"や"Valkyria Chronicles II"など)の世界では、まだまだ巻き返しできるんじゃなかろうか。
 それともやっぱり、成功体験に基づく世界をただ漫然と繰り返そうとするんだろうかw。

(蛇足の蛇足)上のモデルは自動車産業に適用できるか? 太平洋艦隊ならぬビッグスリーは満身創痍、破産するところまで出た。今のところはまだ優位を保持してるのか? 
 内燃機関車の世界では大陸国、半島国の動向が重要だし、電気自動車は敵さんにとって巻き返しのチャンスだ。上のモデルが今後も果たして当てはまるかどうか、個人的に興味は尽きません。

**********

 2010年のベストダイアログは、Mass Effect 2で決まりだろうと言いたところだが、あちらでは"Red Dead Redemption"がとにかく受けている。ユーザー投票では今のところME2完全優位だから、CRPG代表として、ぜひこのまま突っ走って欲しいね。
 その他個人的興味でピックアップすると・・・。
 ベスト・ストーリーは上記二者に"Heavy Rain"を加えて三つ巴だが、やはりME2リード。
 べスト・エンディングはME2はノミネートなしでRDRリード。
 ベスト・エキスパンションは"DA:O Awakening"(エキスパンション自体がそもそも少ない)。 
 ベストDLCはME2のシャドウブロウカーとオーヴァーロードのダブルノミネートで票が割れちゃうw。RDRの例のゾンビパックが優勢でME2つの合計に勝っている。
 ベスト・ヴォイスアクティングもME2とRDRのガチンコ。
 ベスト・メモラブル・モーメントは、ME2のオープニングがダントツトップ。

(見落とし)ベスト・ニュー・キャラクター。RDRは当然ながら主役のジョン・マーストン。ME2は・・・、えーっ、モルディン・ソラスw。
 これは勝てないと思ったら、案の定マーストンがトップだが、なんとモルディンも健闘している。Bayonetta(ベヨネッタかな)の上だ。

 こうしてみると、ベスト・オヴ・ザ・イヤーもME2とRDRが最終的なガチの対決になるのかもしれません。今のところME2リードで、RDRとSC2が続く。その下スーマリもあるなw。

 でもRDRやSC2はとっくに500万本以上売れてんだよね。スーマリは良く知らないけどそのくらいは平気でいってるでしょうし。
 ME2は結局200万本行ってないのかな。(4Gamerによれば足元の累計225万本だそうです)

 うーむ・・・。CRPGが純文学の世界みたいになるとやだねw。
 名声だけでなく続編・スピンオフも作り続けられるように実利もあげて欲しいw。  

2010年12月14日 (火)

【ME3】プロットつながりはどうなる?(完)

 ひょんなことから、ふだん決して見ることのない「NHKスペシャル」とやらのゲームの未来がどうのという番組を観た。というか垂れ流してた。

 ヴィデオゲームやアニメはアートと呼ばれる可能性がないわけじゃないんだな、と思う反面、テレビは永久にその世界にはなれないということがわかった。

 協力しているクリエイターも何人かいらっしゃったが、実は本来登場すべきおおかたの相手から取材拒否られてるってことでしょう。MSの許可を取るためにキネクトは好意的に扱わなければならない反面、日本人クリエイターは(上から目線でいくらいじめてもかまわないから)徒手空拳で無謀な戦いを強いられていると強調するようなつくりはいつものやり口だ。ソニーや任天堂はきっと呆れて最初からつき会わなかったのではないかと思ってしまう。

 いい加減にアリバイ作りみたいな番組やめればいいのに。将来キネクトが轟沈(大成功)してもどっちでもいいように、「あのとき番組でちゃんと触れてますからね」というだけで、なんら将来を展望することもしない。

 米帝の効率化大工場方式の前に手作り職人芸の日本勢が苦戦なんて、もう手垢のついた論理で、もうちょっと違う切り口なかったのかと呆れちゃう。
 こいつらの頭、太平洋戦争から一歩も変わってない。
 政府がゲーム業界にてきとーな茶々入れると、必ず番組で触れなければならないのもここの悪しき体質というかカルマ。過去政府官僚がなにかをクリエイトしたことは断じて一度もない。そういう(正しい歴史の)番組作ったらみな首になっちゃうからできないんだ。

 第一MSと戦ってるのは個々のクエリエーターじゃない。やるなら、かの有名なCoDとか、ギアーズなんとかとかのクリエイター諸氏の信じられないくらい儲けてる生々しい日常(庶民からみたら非日常かw)の姿を見せたほうが下世話な視聴者にも受けると思う。これも一攫千金の夢のあるUSなど海外諸国のクリエイターと、サラリーマン的にならざるをえない日本のカウンターパートの待遇の差、所得格差という陳腐なネタになっちゃうかもしれないけど。
 あるいはRDRの開発会社などの労働問題とか、親方日の丸放送局的なネタ探せばいっぱいあるやろ。

 唯一面白かったのは、テスティングだけをやる会社(番組では相当に持ち上げていたみたいだが)に勇んで勤めたものの、やりたくもないゲームを四六時中やらされて疲弊して退社してしまう若者たちの世界。

 ゲームを四六時中できる環境がいいな!というのが成立するのは、好きなゲームだけ選んで遊べる王侯貴族のような暮らしのことだ。もっといえば「とにかくゲームはしばらく遊ばない」ことも選べる権利がある場合に限る。

 仕事にしちゃったら正気じゃゼッタイ手を出さないようなゲームにもいやでも付き合わないといけない。しかも半完成品なのだ。手を休ませることもできない。
 挫折して退社する男性を見送る若い仲間のひとり(番組ではゲームを一日中やるためだけにこの会社に入ったと紹介されていた男性)が、「これからもコアゲーマーで居続けろよな! 約束だぞ!」と叫ぶところはなぜ訳さないのだろう? 
 それこそ、あの不毛の番組で唯一、私の心を打ってくれた言葉なんだが。
 もしかしてコアゲーマーって意味がわかんなかった?(勘違いかもしれないので再放送でもし訳してることを観たら教えてください。あたしゃもう観ないから)

 そんなんじゃ、いい加減受信料かえせよといいたくもなる。

  

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【ME3】プロットつながりはどうなる?(続き)

 とにかくプロットの場合わけが多すぎるMEシリーズ、あるいはDA。
 CRPGの一回目はWikiなど見ずに、手なりで楽しむのが慣わしなので色々大変なこともあり、見落としや漏れ抜けもしょっちゅうですが、二回目以降は作戦を立てて、まだ見ていないパターンを見ることができるよう進めるようにしている。
 でもME1をあと4回、合計6回やり直すとか、もう気力と体力がもちませんw。
 MAKOちゃんがなあ。自動操縦ならなんとかなるんだが・・・。
 私はナイトメア・ハードコアはもちろんやりませんが、ME2を28回クリアした人とか、どんなんだろうね。

  ME2から遊んだお友達の場合、冒頭ミランダとジェイコブから受ける記憶力のテストで、シェパードが答えた内容がその後のプロットにきちんと反映されるんだろうか。それで済むならME2からやればいいんかな。アセッションに関する質問は記憶しているが、ラクナイに関する質問もあったっけ?
 
  それが使えるならME1は諦めてME2だけ繰り返すことで(まだ時間は1年あるし!)満足できますが、そうでなければ、PS3版のME1インタラクティヴ・コミックがもしかしたら有用かもしれない。ちゃちゃっとやれそうだし、チャンとプロットに反映されるだろうし。
 ただし、日本語版はまだ発表にもなってないし、英語版はパッチがなああ。日本じゃあてらんない。ここはソニーもぜひX360 を見習って欲しいなああ。
 そもそもコンソールマシンのコントローラーで、あのシューターRPGをやる元気があるかって話もある。

・ 

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【ME3】プロットつながりはどうなる?ラクナイ他。

 ME3が正式発表となると、(まだ1年弱も先の話なのに)気の早い人たちが「どうなるの? どうなるの?」と気を揉みはじめている。かくいう私もご多分に漏れずw。
 こういうのって、待っている間が楽しいんですよねー。
 

 さてIGNの「ME3にこれが欲しい、こんなものいらない」リストはすでにご紹介してますが、今度は前作までのプロットはどう繋がっていくのか徹底予想だそうだ。

http://pc.ign.com/articles/113/1139782p1.html

 個人的にこういうゲッシング・ゲームほど楽しいものはない。だから「最近のヴィデオゲームにはナンバリング・タイトル、続編が多すぎんじゃねえの!」という批判も、この場合はまったく聴こえない。都合いいな。

 せっかくの背景設定、ワンタイトル50時間から100時間で終わらせるのはもったいないよ。
 DnDのように、背景設定だけポーンと投げ出されて、永久に遊べというシステムに慣れ親しんでいるからかもしれません。

 IGNのプロット予想リスト。例によって例のごとく超超訳です。跳訳もあり。

 IGNの予想の根拠はあの煽り文。重要なので再掲します。拙訳がどうのこうのはいいっこなし。

Earth is burning. Striking from beyond known space, a race of terrifying machines have begun their destruction of the human race. As Commander Shepard, an Alliance Marine, your only hope for saving mankind is to rally the civilizations of the galaxy and launch one final mission to take back the earth.

 地球は火の海となった。恐るべき機械生命体は既知宇宙(ノウンスペース)の彼方からヒューマン殲滅のための攻撃を開始した。
 君、アライアンス・マリーンのコマンダー・シェパードにとって、人類を滅亡から救う唯一の希望は、銀河中の文明種族の総力を結集して発動される、地球奪還を賭けた最後の任務だ。

 ME3シェパードのファイナル・ミッションの前提となる、"to rally the civilizations of the galaxy"、「銀河中の文明種族(「総力」は超訳)を結集し」の部分がポイントだそうです。

 当然ながら、ME1、ME2のプロットのネタバレてんこもりです。「続きを読む」の下に。

・ 

 

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【ME3】いいから謎を解け、謎を!w

 わけあってちょっと長くお休みしておりましたが、例のBioWareの謎解きの答えは、"Mass Effect 3"の発売だったようです。2011年11月発売を発表。

Earth is burning. Striking from beyond known space, a race of terrifying machines have begun their destruction of the human race. As Commander Shepard, an Alliance Marine, your only hope for saving mankind is to rally the civilizations of the galaxy and launch one final mission to take back the earth.

 地球は火の海となった。恐るべき機械生命体は既知宇宙(ノウンスペース)の彼方からヒューマン殲滅のための攻撃を開始した。
 君、アライアンス・マリーンのコマンダー・シェパードにとって、人類を滅亡から救う唯一の希望は、銀河中の文明種族の総力を結集して発動される、地球奪還を賭けた最後の任務だ。

 あー、「宇宙戦艦ヤマト」?w

 何をとちくるったか、リーパーズはヒューマンの母星、ソル系テラ、またの名をEarth(地球)に侵略をかけたそうだ。

 もうトレイラーもご覧になったでしょうから、中身はご承知という前提で。

http://masseffect.bioware.com/media/video/439/

 上がだめならこっち。

http://www.gametrailers.com/video/vga-10-mass-effect/708363

 トレイラーにもN7アーマーがハッキリ映っているし、上記説明文にも「アライアンス・マリーン」のシェパード艦長、と記載されている。
 ME2の結末がどうであってもシェパードはアライアンスに復帰したわけだ。だとするとアッシュ(あるいはカイデン)との関係はどうなったんだろw。

 だがティーザーに登場した戦士は、ロンドンはビッグベンの塔の上に潜むサーベラス?のスナイパーなのかもしれない。武装マニアの目利きによれば着用しているのはサーベラス製アーマーだそうだ。スナイパーライフルは前にも書いたとおりミランダが開発させたモデル。ゆえにサーベラスもの。サーベラスが地球でレジスタンス的に戦っているとしてもなんらおかしくない。

 最後近くの映像ではロンドンが大変なことになっている。もちろん、ロンドンだけが狙われているわけではない。アメリカ人はよその国のこと忘れがちだから、必ずこういうディザスターを表現するときはサンフランシスコでもニューヨーク(だけ)でもなく、パリとかロンドンとかシドニーとか、シャンハイ、トーキョーとかそこらへんが火の海になるw。
 ユーザー・コメントには「おいらの街も吹き飛ばされた映像化してくれ!」という、いわゆるゴジラ・ガメラの「おらが街も踏み潰してよ」メンタリティまで叫んでいる人もいるw。

 またシェパードの先祖だったかイルーシブ・マンだったか、どっちか(どちらも?)ロンドン生まれなはずだ。

 さて、ではBioWareの数次にわたる謎解きの解読の答えはどうだったのでしょうか?

 やはり最初のふたつの謎は、"Mass Effect"が答えになる組み合わせ文字だったようです。コールドアイアンは全然関係なかったね。

 3つめは大英帝国SISのホームページ。その意味は「ビッグベン」。
 現地を知る方、007シリーズをご覧になった方はご承知のとおり、SISの本拠地はビッグベンの対岸に位置する。実はSISのホームページの航空写真にもビッグベンが映っておりました。

 4つ目、The ClashのThe Shinglesというアルバムジャケット。
 ここでは「クラッシュ」だけが有効なんだろうか。ビッグベン、ロンドン、そして地球がクラッシュされる? アルバムのタイトルである「ザ・シングルズ」がかなりの煙幕効果を発揮しちゃったのかな。それとも「シングルプレイヤーゲームだ、誰だマルチプレイなんてデマ飛ばしたのは?」という意味かな?

 5つ目、レッド・へリング。目くらまし。Mass Effectワールドを用いたマルチプレイヤー・ゲームのスピンオフというKotaku発の噂が煙幕であったという落ち?
 Kotakuは、こういうのによう引っかかるから。あちらでも「信じないほうがいい」説有力だった。

 もう公式フォーラムのスレッドもわけわからなくらい長大になってるので謎解きしてくれている人を特定するのが難しい。誰かやってるはずなんだが・・・。

 でも、風評に流されず、最後までME3と言い張ってた人たちに拍手。

 後知恵でしかないが、次のデータが「そらみたことか」という論証にもなっている。

20 November 2007 = Mass Effect 1
26 January 2010 = Mass Effect 2 (前作から約26ヶ月)
December 2011 = Mass Effect 3  (前作から約23ヶ月)

 概ね2年かかるんですね。ME1がいつから開発スタートかはちょっと手元に資料がないけどね。

 誰が考えても、ボリューム的にはME2同様、またDVD複数枚になりそう。
 ME3はPS3版も出すだろうからそちらはBD版になる。BDだと2枚組みってことはないだろう。X360版とのファンボーイの戦いがもう各所ではじまってるんだろうなw。

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