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2010年4月11日 - 2010年4月17日

2010年4月17日 (土)

District 9

 なかなかえがったーw。

 『アバター』みたいにくだらない政治ネタのストーリーじゃないよな、と知り合いに確認していたのになんだこれは? (『アバター』のストーリーは確かにくだらないですが、あの映画の本質はそんなところには一切ないので誤解なきよう)。
 あのヨハネスブルグ(ジョハネスバーグ)が舞台だし、難民・移民だし、立ち退き命令だし、黒人、もといエイリアンにクリストファーとか白人名を勝手につけてるし、エイリアンは英語しゃべってるし、地元の黒人は全員ギャングだし、と当初バカにしてたことを懺悔します。

 見事に引っかかった、途中から一気に面白い。
 しかも最近のSF映画にしては非常に珍しいことにSFだ。
 ドラマもアクションもかなりいー感じ。CGであることもあまり意識できないくらいしっかりしてる。

 アクションシーンにはちょっとだけME2ぽい場面もありますが、昨今のビデオゲームに負けないようにするためか、ずいぶん過剰にド派手ですね。
 調べたら監督はあの"Halo"の映画もやってたから、かなり事情に詳しいのだった。
 どうも似てるなと思ったら、劇中の武器も、とあるビデオゲームで登場するもののようだし。
 バトルメカはハインラインの『宇宙の戦士』がこういうふうにできていたらよかったのに、と思わせるくらいよく動く。被弾すると搭乗員のスペースを治療用の薬液らしき液体が噴出して満たすなど、細かいところで文句なし。 
 久々にメイキングの部分もじっくりみたくなる映画であった。

 ストーリー的にはこわっぱクソ役人の主人公に一切感情移入できないのがいい。
 国連、じゃないMNU(多国家連合?)から何から出てくるの全部クソ野郎だし。
 クソ野郎たちがクソのように死ぬところには微笑みさえ浮かべちゃいますw。
 結局、善人なんて誰一人出て来ないところが、冷徹に淡々としていていいのかもしれない。

 エイリアンはふつうの一般人にはまったく感情移入できないような造形とはいえ、見慣れればなんでも親しみがわいてくるので、そこはちょっとねw。もっとメチャクチャ不気味でよかったと思うが、それだと映倫的にダメだったのかな。
 でも顔が青いだけで『アバター』観れない人は無理だろうね。

 頭の悪い何もできない地球人とエイリアンの天才技術者の間で、立場が逆転してるところが、政治的といえばそうですけど。SFですから、寓話であることは否定できません。
 監督は子供のころジョハネスバーグで生活していたことがあるそうですから、当然アパルトヘイトのお話でしょうね。

 邦題は『弟9地区』。ダメダメです。

**********

 実は黒人ポップミュージックでは一時期、地上で虐げられている自分たちは仮の姿、いつか銀河のどこかからマザーシップがやってきて、黒人全員を乗せてパラダイスに向かうという御伽噺があり、一種の集団幻想にまでなったものです。
 今回はマザーシップがいなくなるのを願っているのがジョハネスバーグに住む黒人たち。
 かなり大掛かりなメタプロット、ひっかけとみましたが、あまり政治的なことを考えずに観るほうがいいですか。
 

 

【ME2】ストールン・メモリー、カスミ(その9)

 ついに我慢できずにiPod Touchを手に入れてしまった。
 Appleユーザーであったこともあるが、別段Apple好きではない。むしろプラットフォーム問題に関してはニヒリズム。もしMac向けのコンピュータゲームが大量に出ていたら使い続けたが現実は違った。

 当面したいことは"Dragon Age"と"Mass Effect"のコミックを読むことだけ。
 ちらっとだけ見たらやはり前者はオーソン・スコット・カードだけあってなかなか面白そう。後者は・・・、まあアメコミ?
 いっぺんに読んでしまうと他にやることがなくなるので惜しみ惜しみw。
 ゲームアプリ"Mass Effect Galaxy"もついでに買ってやってみたが、今のところは「?」かな?
 
 音楽ファイルなど、PCの膨大なライブラリを移すのも面倒くさがってアルバム数枚移しただけ。 
 他はおいおいですね・・・。というか、たぶんあまりやらないかも。

 むしろ、これで埃かぶるかもねと思って、少しだけいじってたPSPのほうが、PSNで日本一ソフトなどの面白そうなものをいくつかみつけたので、復活するかもしれない。
 ただPSNもiTunesも必死にソフト、コンテンツを抱え込み、正確にはその儲け、自分たちの取り分を逃さないように複雑怪奇な仕組みにしてるから使い勝手が悪くてしょうがない。

 ガイジンがiPadを大量に買ったため、日本販売延期になったそうで、「おい、その前に戦争終わっちまうぞ!」と思ってiPodに決めた。
 Appleは、いつもいつも注残抱えるのがマーケティングだと思ってる。
 まあ間違ってはいない。De Marketingという概念は確かにある。売り惜しみ、出し渋り、在庫切れ、秘密主義。
 ただし、それやっていいのは、本当のニッチだけだ。王者は王道で行かないとだめでしょ。Appleは間違いなく王者なんだから、あの貧乏暮らしの時代のせこさはもう許されないよ。  

 iPadを販売日に半狂乱で買ってるガイジンをみてると、あー、もうAppleしか物神崇拝の対象がないんだなあ、とかわいそうになる。
 本心は嘲っているかも。
「Appleが出すならトイレでも買う」とのたまった人がいたが、あれ、もうフェティシズムですよね。

 お前こそ、Biowareが出すなら何でも買ってるじゃないかって?!

 ハードウェアとソフトウェアと一緒にするなよw。
 というか、"Jade Empire"は買ってないし、全部なんてぜんぜん買ってない。
 ただしBiowareはAppleオタクの集まり。昔のNwNも、DA:OもMacで遊べるし。

 作品への傾倒はフェティシズムか? いやアイドル、シンガー、ライター、漫画家、デザイナーへの思い入れ、確かに一種の倒錯には違いないが、少なくともフェチじゃないでしょ。

 iPadに注文殺到、バックログ、日本はお座り!問題も、Appleへの盲目の愛ゆえなのか、ジョブズを盲信するせいなのか、それは確かにわからないけど。

 雪が降ってるところもあるくらいくそ寒いので、懸案の"District 9"とか、積みBDを崩してすごします。SFバカの友人に日本公開を先に観にいかれ、すでにネタバレされてますがw。
 BDを取り寄せたのに封も切らずにおいておいた。中身を人より先に観て偉そうに吹聴する機会もなかったな(やるなよ・・・)。
 友人いわく、かなりえがったというので、期待。




・  

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2010年4月16日 (金)

【ME2】ストールン・メモリー、カスミ(その8)

 ドクター・フー。ボードゲーム。

Doctorwhogame

 ↓このページ重たいかもしれないので注意。

 http://www.boardgamegeek.com/image/454090/doctor-who-the-game-of-time-space

 このゲーム、Games Workshopだったのか。ウォーハンマーか。
 あー、笑うなら笑えw。そうだよ、アフロだよ。

 でも、これじゃねーーーーーっ!w

 違うんだー。

 違うのだよーーーーっ。

 もっとブルーぽい表紙だった気がするのだ。
 さらに(ここがうろ覚えで悲しいが)、白衣を着たチンパンジーが偉そうにたっていた。いや、チンパンジー? かな?

 アマゾンUKは全部見た。発見できず。
 発売時期、出版日がソートできなかったり、昇順降順が変えられなかったりで、死んだ。

 いや、別に発見したからといって買う気など一切なく、ただ満足して終わるだけだったんですけど。

 別な種類の魚が連れたので満足して帰るか。

 なんだったんだろうね?

 

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【ME2】ストールン・メモリー、カスミ(その7)

 マップ4,5枚で15USDもするのか?! "Modern Warfare 2"のDLC。
 ME2のカスミDLCなんて5.6USDだよ? 
 でも新マップだと、何百時間でもマルチプレイでずっと遊べる?
 そりゃそうだけど、マップだよ? 
 それでもX360版はすでにダブル・プラチナ、200万本以上達成・・・。

 うーん、RPGが廃れるわけだわ・・・。
 たしかに直前のCoD4:MWやWaWまでは喜んでやってた口だから、FPSが繁栄するのは別に悪いことではないのだが。
 
 ActivisionがCoDでアドヴェンチャーゲームをやるっていうので、そういえばアドヴェンチャーゲームってどうなってんだろうと、色々見たら・・・、まあ、ここでどうしても報告したいようなことはありませんでした。

 もうひとつのシナリオ依存型衰退産業ですね・・・。

 ここ、アドヴェンチャー・ゲーマーズという専用のサイトがあって驚愕したというのが一番の収穫だった。

http://www.adventuregamers.com/newsitem.php?id=1902

 自分用メモとして、"15 days"はどうなんだろう? と、BBCの"Doctor Who"ってどうやったら手に入るのだろう、くらい。
 前者は「義賊」ものらしい。ちょうど今カスミDLCの記事なので、ちょっと気になった。

 「ドクター・フー」には懐かしいなあーというほど思い入れもないのですが、なんとBBCでまだやってるのかと驚いた。一度中断したらしいけど。へー、日本でもNHKが放映してたんだー。
 むしろ記憶の片隅に残っていたのは、本だったか、ゲームブックだったか、ボードゲームだったか、RPGだったか、結構印象的な表紙のものがあったなあと・・・。うわ、気になる!

 アマゾンUKで書籍だけで3000件ヒット。いっこづつ見ていくしかないのか・・・。
 ダーイブ!w





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【ME2】ストールン・メモリー、カスミ(その6)

 例のDA:Oのエイプリルフール用アイテム。
 しばらく放置してましたが、先日ふとみたら、こんなものがあった。

Screenshot20100415233541108
 "Uncrushable Pigeon"、踏み潰せないハト。

 当然、鳥類を天敵と考えているシェイル用のイジメアイテムです。

Screenshot20100415233657015
 シェイル、好感度マイナス50・・・。





 先日ネット記事を読んでいたら、ふとこんなものを見つけた。

Plc1004130937007p1_2
"Unreliable Pigeon"、あてにならないハト。

 オバマ、好感度マイナス50・・・。

 産経新聞↓
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100415/plc1004150109000-n1.htm
 

 元のワシントンポストの記事はログインが必要。原文はこれかな。 

By far the biggest loser of the extravaganza was the hapless and (in the opinion of some Obama administration officials) increasingly loopy Japanese Prime Minister Yukio Hatoyama. He reportedly requested but got no bilat. The only consolation prize was that he got an "unofficial" meeting during Monday night's working dinner. Maybe somewhere between the main course and dessert?

A rich man's son, Hatoyama has impressed Obama administration officials with his unreliability on a major issue dividing Japan and the United States: the future of a Marine Corps air station in Okinawa. Hatoyama promised Obama twice that he'd solve the issue. According to a long-standing agreement with Japan, the Futenma air base is supposed to be moved to an isolated part of Okinawa. (It now sits in the middle of a city of more than 80,000.) 

But Hatoyama's party, the Democratic Party of Japan, said it wanted to reexamine the agreement and to propose a different plan. It is supposed to do that by May. So far, nothing has come in over the transom. Uh, Yukio, you're supposed to be an ally, remember? Saved you countless billions with that expensive U.S. nuclear umbrella? Still buy Toyotas and such?

Meanwhile, who did give Hatoyama some love at the nuclear summit? Hu did. Yes, China's president met privately with the Japanese prime minister on Monday.





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2010年4月15日 (木)

【ME2】ストールン・メモリー、カスミ(その5)

 はあ、意味がようやくわかりました。

 "Alpha Protocol"のせりふ字幕が、なんでブツ切れなのかも関係があるのか。

 http://uk.gamespot.com/pc/rpg/alphaprotocol/video/6254699/alpha-protocol-dev-diary-3

 このDevダイアリーはだいぶ以前に見た記憶がある。ここで"Alpha Protocol"の売りである"Dialogue Stance System"というものが語られていました。主人公が選んだ選択に対し、NPCがリアルタイムで、「一語一句に反応する」のだそうだ。"Mass Effect 2"のパラゴン/レネゲイドチェックにも似ているようですが、だから字幕がブツ切れなのか?

 いや、ここ眉唾ですね。一語一句は選べないでしょうよ・・・。でも作品紹介自体にそう書いてあるな。

Dialogue Stance System – With an innovative real-time dialogue system, the characters in Alpha Protocol reacts to Thorton's each and every word. "

 出演しているプロデューサーいわく、"Planescape: Torment"や"Neverwinter Nights 2"並みかそれ以上の会話量であるそうだが、20時間でクリアできるというのであれば、そのほとんどが無駄になるってことじゃないかw。
 その苦労、無駄に終わらせないよう、何度も繰り返して遊べることを祈ります。

 しかし生身の開発者やプロデューサーと、ゲーム内のキャラが交互に出ると、キャラのほうがいかに存在感が薄いかハッキリしちゃうね・・・。




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Alpha Protocol

 ちと時間に追われてますので、ME2はちょいストップ。すでに書いてあった"Alpha Protocol"いったいどうなんだよ?だけアップ。

 http://www.gamespot.com/pc/rpg/alphaprotocol/news.html?sid=6258088&mode=previews

 昨日観たときには、このGameSpotのプレヴューに対する読者のツッコミがきわどかった。ただし、今日見るとだいぶ期待する声が増えてきている。 

「お前たち、3ヶ月ごとに(つまり延期するたびに)このゲームのプレビューやってないか? あと何回その必要があるんだ?」

「4回目の延期がある、リリース直後はバグの嵐、そしてファンがSEGAを責め立てる。この三つは確かだ」

「SEGAロゴさえなければいいのに。過去5-6作とも失望させられた」

「なんだよ、Mass Effectそのものじゃないか」

「ストーリーもグラフィックも今の時代じゃ褒められたものじゃない」

 SEGAがヘイトくらってるのは・・・。ちょっと解せないが、トヨタ叩きみたいなものか?
 5-6作ってなんだ、"AVP"とか"Space Siege"とか買っちゃってるのか? 買うなよ。デモで気づけよ。

**********

 ずっと前ですがObsidianの偉い人が、3人のJBをミックスしたものにするといっていた。
ジェームズ・ボンド、ジェイソン・ボーン、ジャック・バウアー。
 この三人の誰がステルス・スキルに優れているのか不明ですが(なんかいつもドンパチやってる三人のような)、ステルス、シューター、ロールプレイの三つの要素が盛り込まれた新しいタイプのRPGだという。

 つまり"Deus Ex" と "Mass Effect"が合体した?

・誰一人殺さなくとも(ステルスやロールプレイを駆使して)クリアできるが、(そうしなければ)戦闘シーンがかなり多い。

・主人公はその行動を通してNPCごとに設定されている名声ポイントを稼ぐ(喪う)。そのポイントによって、後のNPCの行動自体が大きく異なる。

・RPGのようにスキルを獲得し、自分の主人公をオーダーメイドする。

・武装アップグレードもRPGテイスト。

・ゲームプレイ20時間・・・。
 ずいぶんと短くないかい?
 選択による展開の違い、RPG的成長システム、があるので、複数回繰り返し遊ぶことを想定しているのか?(それにしてもRPGとしては短いね・・・)

 映像を見て気になったこと。ただし音声を出せる環境にないので、間違っていたら後から修正。
 元々画像が悪いんで、みすぼらしく見えますが、結構それで損してるね。

Skills
 スキルはおなじみの武器別プロフィシエンシ(使いこなし熟練度すね)。そのほかステルス、サボタージュ、テクニカル・アプティチュード(技術適性かな)などのローグ系スキルが並んでますね。
 途中にスレッシュホールドを示す三角があって、そこまで到達すると新しい技能がアンロックされるのかな。言いたくないですが、"Mass Effect"と非常に似てる感じ。

Retort
 ロールプレイ方面では、会話選択を単純な単語で選ぶ感じ。
 言いたくないですけど、"Mass Effect"と非常に似てるかもしれない。
 否定する、反論する、任務を果たす?(任務について話す?)、沈黙を守る・・・。

Mocking
 こちらもですね。攻撃的に対する、からかう、プロフェッショナルとして対処する? 処刑する・・・。
 上の金色のバーがぐんぐん減っていくので、そんなに悠長に選択を吟味していられないということでしょうか? つことは、こういう会話シーンはポーズさせてくれなさそうだね。時間制限の意味なくなるもんね。あるいはオプションで時間制約を外せるのかな。
 言いたくないですけど、"Mass Effect 2"の、パラゴン・レネゲイドチェックのアイコンが点滅する感じにも少し似ている気がする。

 非常に気になるのは、会話の字幕がへんてこりんなところで途切れていくこと。
 会話の進行に会わせて字幕がダイナミックに変わっていくにしても、区切るところがちょっと違う気がするのだ。ここなんて、"my"で終わってるけど、次は"followers?"だけ。
 ひどいときには"pain in"で止まっちゃって、次は "the ass"だけになったりとかw。
 うーむw。ひどくないかそれ?

Perform
 アクションも選択式なんですね。ここはテイクダウン、相手の体制を崩してねじ伏せるか、殺すか、どっちかかな。

 シューティングシーンは、ごく普通の三人称シューターライクな感じですねえ。

 でも、この感じだと、日本語版も出そうではないですか?
 フルボイスまでやらんでいいから、サクッと出して欲しい感じもする。
 遅かったら、先に書いちゃうか(趣旨違ってきてますが!w)。

【ME2】ストールン・メモリー、カスミ(その4)

 まだ発売もしていない"Alpha Protocol"への誹謗中傷がすごいことになってるようですが、それも致し方なし。
 もうリリースを3回延期してるとか。私は2回延期と思っていたが、その前にまだあったのか。

 Obsidianは、"Fallout"、"Fallout 2"をはじめ、"Baldur's Gate"、"Planescape: Torment"など、いずれもCRPGゲーム史を飾る古典的名作を立て続けに生み出した伝説のスタジオ、Interplay/Black Isleのメンツが立ち上げ、"Star Wars Knights of the Old Republic II: The Sith Lords (SWKOTOR II)"、"Neverwinter Nights 2(NwN 2)"とBiowareの名作の続編を手がけてきたが、いずれもあまり評判がよくなかった。

**********
 ちょっと脇道。
 "Fallout"シリーズの開発メンバーは、財政難のためBlack Isleが閉鎖された時点でObsidianに移った者のほか、それ以前に社内の意見の対立のため退社し、Troika Gamesの創設を行った者たちもいる。そちらのラインアップには"Arcanum: Of Steamworks and Magick Obscura"、"The Temple of Elemental Evil" 、"Vampire: The Masquerade - Bloodlines"などがあり(すべてCRPG)、画期的なゲームコンセプトなどは賞賛されることもあったものの、ひどい操作性や致命的なバグの多さで悪名が高まり、やがてスタジオ自体が財政的に破綻した。
 個人的な話をすると、Valveの"Half-life 2"などで名をはせたSourceエンジン初期版を用いたという3つめは遊んでいませんが、1作目はいわゆるスチームパンク的RPGで、Falloutにも通じるなかなかの世界観であったのだが、操作性に本当に難があって最後まで進む気がそがれました。2作目はD&D3.5準拠の珍しいターンベースト・コンバットを導入したもので、有名なゲームストッピング・バグに遭遇せずクリアできました。D&Dの秩序・混沌、善・悪を本当に再現しようとする意気込みはすごかった。ケイオティック・イヴィル、混沌にして悪の主人公なら、NPC皆殺しすることができるという・・・。
 D&Dのキャラクターレベル10でキャップされていたので、次にレベル20を目指す続編があると期待していたのですが、バグのパッチすら出さず、スタジオ自体が閉鎖となってしまった。
 ガイダー氏が言っていた「最後の仕上げ、残り20%の汚れ仕事」をしない、天才デザイナーが集まっちゃったところに悲劇があったんだと思う。人を雇う予算も足りなかったのだろうか。彼らの才能が高く評価されてるのは、メンバーそれぞれがその後、著名なゲームの開発に呼ばれていることからも伺える(まあ、業界が狭いといってしまえばお終いかもしれません)。
 "Alpha Protocol"のリードライターもTroikaに在籍していた人のようですし。もう辞めちゃってまた別に移ったみたいだけどw。やっぱ最後の汚れ仕事はしたくないのかw。
 
**********  

 前者(SWKOTOR II)は、クリスマスシーズンのリリースに間に合いそうになかったところに、ルーカス・アーツのダースベイダーが「皇帝はお喜びにはならないだろう」と脅しをかけ、無理矢理間に合わせてしまった結果、ありえないくらいショボくれたエンディングになった。それさえなければそこそこいけたはずなんだが。

 後者(NwN 2)もやはり発売延期を重ね、ようやくリリースしたものの普通のPCでは重すぎてまともに動かない、バグだらけ、カメラの挙動がひどい、コンパニオンAIがおバカなど酷評を浴びた。そうした批判については、公式パッチ、ユーザーModでかなり改善され、エクスパンション"Mask of the Betrayer"は一層ダークな雰囲気となり、個人的には悪くない出来だと思ったが、本体の評判が悪すぎてこれも正当に評価されたとはいえない。
 エキスパンション第二弾、"Storm of Zehir"に至っては、開発予算が十分つかなかったことが手に取るようにわかる出来栄えとなってしまい、シリーズ最終作に汚点をつけてしまった。
 Biowareの前作が(珍しく日本も含む?)世界中で千を越えるユーザーModシナリオや多くのパーシステント・ワールドを生む、前代未聞のゲーム・ソサエティを構築したのに対し、こちらは自作Modに要求されるプログラム・スキルの高さも障害になったのか、いまだ百ちょっと、桁が一つ落ちてしまった。

 パブリッシャーSEGA(America)と組んで開発中といわれた"Aliens"は理由はわからないがポシャってしまった。
 Obsidianにとっては、この"Alpha Protocol"が事実上最初の「自家製IP」による作品となる。
 この後、皮肉なことにBlack Isleの往年のブランド"Fallout"シリーズに再度脚光を浴びせることとなった、Bethesdaの"Fallout 3"の後継となる"Fallout: New Vegas"の開発を手がけていることはすでに発表されている。

 歴史のお勉強だけで終わってしまった・・・。中身は次回。




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【ME2】ストールン・メモリー、カスミ(その3)

 もうその手のニュースはどこにでも出てるだろうが、例のActivisionとInfinity Ward出身開発者の間の訴訟合戦が痛々しい。下は4Gamerの記事、この記事の時点ではふたりの元Infinity Ward出身者がActivisionを訴えているが、その後Activsionが逆訴訟を起こしている。
 俗に言う「パックマン訴訟」(笑)。 

http://www.4gamer.net/games/036/G003691/20100408070/

 "Call of Duty"シリーズ、とりわけ"Modern Warfare 2"がありえないほど売れまくって調子ぶっこいたセレブ気取りの「自己中心的策士」連中のやりたい放題(プライベートジェットを用いて極秘裡にハリウッドのエージェントと会い、Activisionの最大のライバルとの密約を行おうとした?)が組織の規律上邪魔になった、とみるか(パラゴン方面)。

 思い通りに、勝手気ままに才能を発揮していた天才たちが、大組織の論理と、背広組の掣肘、彼らのいう、オーウェリアン的調査行為(注)に我慢がならなくなって、自由を取り戻すため、叛乱、聖戦をはじめたのか(レネゲイド方面)。

(注)小説"1984"でジョージ・オーウェルが描いた強権的管理社会。"BIG BROTHER IS WATCHING YOU"っていうあれです。

 さらに、この「失業中で飲んだくれてる?」ふたりは、すでにEAとエクスクルーシヴ契約を結んだとか。つまり上のActivisionのアキューズに出てくる「最大のライバル」とはEAのことなのか? EAのヘッドクウォーターはハリウッドに近いから間違いないかな。

 EAにしてみれば、手塩にかけて育てた"Dead Space"と"Dante's Inferno"のスタジオのトップふたりを先般Activisonに引っこ抜かれたことへの「意趣返し」と見る向きも。
 そのふたりがEAの司令部の目の前にスタジオを構え、Activisionの元で初めに開発を手がけるのが、なんと"Call of Duty"のアドヴェンチャーゲームだそうだ(失笑)。

 自分はオンラインFPSがなくても生きていけるが、数少ない天才デザイナー連中が、ゲーム作らず訴訟合戦にかまけて時間を無駄にしてるのをみるのは忍びないなあ。人類にとっての損失だろう。

 大人の世界ってやーねw。




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2010年4月14日 (水)

【ME2】ストールン・メモリー、カスミ(その2)

 Halo MMORPGキャンセルの内幕。GameSpotの記事はここ。
 自分はMMOがなくても生きていけるが、硬派向けの(笑)骨太の(笑)ゲームがなくなるのは辛いなああ・・・。

 http://www.gamespot.com/news/6257799.html?tag=latestheadlines%3Btitle%3B1

 IncGamersの元記事はここ。

  http://www.incgamers.com/News/21928/cancelled-halo-mmo-details

 この下の4Gamerの記事「北米MMORPGが寒い」をつい先日読んで、ふーんと思ってたら上の記事だから結構印象深い。

 http://www.4gamer.net/games/036/G003691/20100212021/

 GameSpotの記事で重要なところは次。話してるモンク氏とは元(すでに閉鎖されたあの)アンサンブル・スタジオ、現在独立ハウスを立ちあげ、オンラインゲームを開発してる人。
「マイクロソフトのゲーム部門は、あの頃(2007年)大きく方向性が変わった。それまで任天堂Wii追撃に執念を燃やしてきたが、Wiiの足が遅くなってることに非常に興奮していた。
 マイクロソフトは、XBOXとXBOX LIVE アーケードを、より広範囲の顧客層、カジュアル層に向けたものにするよう、舵を切り始めようとしていたのだろう」

 モンク氏は、Halo-MMOは例えWoWキラーにならなかったとしても十分戦えるものになっただろう、またその培ったノウハウ・アイデアなとのDNAはウォーハンマーやSWTORなど他のMMOに引き継がれていってるという。

 XBOXでカジュアルゲームねえ・・・。
 キャデラックで近所のコンビニに買い物に行くってことかなあ。

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【ME2】ストールン・メモリー、カスミ(その1)

 ココログの罠にはまって、ブログ・デザインを見直した。ついでに画像も大きめにした。
 以前は(多分不具合かなんかで)一つの記事に画像数枚しか載せられなかったから、吟味して選んでやってたが、今は何枚でもガンガンいけてしまう。そのため調子にのってしまいました。
 容量制限が・・・。もうかなりやばいw。この調子だとあと数ヶ月はもつだろうが、その後は。
 なんと有料会員になってもサーバー容量制限が増えない恐るべきシステム。「プロ用」のブログとかにしないといけない。プロじゃないし、高いのでちょっとね。
 ウェブ・ファイル・サーバーなんて何十GBもタダで使えるのにねえ・・・。
 まあ、「腹案はある」(笑)。
 ライブドアがあんなことになっちゃったから、選択は間違ってはいなかったと思うが・・・。

 さらにココログでは、ブロガーのランキングを毎日発表(閲覧可能化)することにして、目的が何かよくわからないが、皆を煽りたてている。
 ここのを暴露すると、ふだん、だいたい900位くらい(苦笑)。いいときで600位くらいw。
 対象ブログ、たぶん全部で1000くらいしかないんじゃないのw。
 完璧ニッチだw。ある意味非常に心地よいです。

 ところが、ここもSNSにどうしても移行したいらしく、「広場」とやらができたようで、「自分で好きなカテゴリーを登録できます!」とかに釣られて見てみたら。

 「作ったカテゴリーに1ヶ月で二人以上が登録しない場合、自動消滅されます」

 ・・・。
 "Dragon Age" とか"Mass Effect"とか自動消滅100%確定やん。
 一般ゲームとかに登録して、あまりにかけ離れた嗜好の人たちが来ても困る。「ぽけもん」とか「どうぶつの森」とかと並んでると、いたいけなお子ちゃまたちがM指定ゲーム対象のここに来て「パパー、エッチなのがあるー」とか、PTAにちくられて速攻アカウント停止になる。
 ふざけ倒せ!

 まあ、「腹案はある」(笑)。

 さて、ニッチゆえにネタも尽きてきて、ついにカスミDLCを書かないといけない。
 その後どうするんだろう? 
 「雨乞い」の対象(名作RPGなのに日本メーカーがサボって日本語化しない、しそうにない)に合致するゲームなど今のところないですねえ。
 "The Witcher"の古いのとかやってもしょうがないし、新作は来年だし。
 "Drakensang"の続編英語版でも早く来ないかなあ。
 ドイツ語覚えた方が早かったりしてw。 
 お、Obsidianの"Alpha Protocol"があるか!
 でも、これ確実に日本語になるよね? SEGAだし? てもSEGAのUSAとかがやってるのかな?
 うーん、SEGAにまで見放されたら悲しいなあ。




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2010年4月13日 (火)

チョイ休み。

 ガイダー・インタビュー、最後。
 もうあまり興味あるところが残ってない、かつ、小説とかAwakeningのネタバレが含まれている。
 こっちなんて、おかげでまだ読んでいない二冊目の小説のネタバレされちゃったよ・・・。
 なかなか読まないのが悪いんだが、ようやく一冊目がもうじき終わるんだ。

**********

 Awakening で担当したのはジャスティス、ナサニエル、アンダース。
 NPCではジャスティスが一番好き。これはもっと拡げられると思った。古典的ピノキオ・キャラだね。彼が現実社会のことを学ぶように、こちらもフェイドのスピリットのことを学べる。これがなければスピリットは存在感のない、せいぜいカートゥーンに出てくる程度のものになってしまったろう。

**********

 ちょっとだけネタばれすると、結局、みんなD&Dパラディンが好きなんだよね!(我田引水か!) 
 そりゃそうだろ、日本だって『鬼平犯科帳』は根強い人気だぞ?(あれ、長谷川平蔵は典型的ローフル・グッド、秩序にして善キャラです)
 水戸黄門とかせいぜいニュートラル・グッド(中立にして善)だぞ? 銭形平次なんてローグだし(笑)。ちなみにケイオティック・グッド(混沌にして善)の個人的一押しは眠狂四郎なんだが。椿三十郎はメチャクチャ強いけどあれグッドじゃないからな。ん、眠狂四郎もグッドじゃないって? いや、結局最後はグッドなんです。本当のニヒリズム、アナーキーであんな何度も映画になるもんかい。ただいつも結末が彼の思い通りにいかないだけだ。
 黒澤映画は意外とグッド・キャラ少ないっす。大変なイーヴィル(悪)キャラはちょくちょく出る。やっぱ元はシェークスピアなんすかね?

 そりゃ、ジャスティスでしょうよ。ジャスティス編が一番面白かったというのもあるし。
 しかし彼が三人も担当していて、オーグレンは前作から引き続きのライターだとして、やっぱイマイチ絡みが面白くなかったのはライター・サイドのせいじゃなかったのかな・・・。
 担当したのはプライベート・クエストの部分だけなのかも。ナサニエル編とかも泣けたことは泣けたし。アンダース編はあまりにひどかったのできっとカットされたんだろう。
 んー、EAの悪口ももう飽きられてるだろうしなあ・・・。でも言いたいけどな。

**********

 Awakeningの重要なネタバレの部分を飛ばして、最後に今後の展望・・・は、さすがに回答なしですねw。

**********

 greywardens.comのネタバレにもほとほと愛想が尽きますが(お前が言うな)、Dragon Age コミックなー。

 くっ、おもしろそうやなー。
 オースン・スコット・カードだもんなあ。

 テンプラーが・・・、またボコられてるのか?
 相変わらず弱いなw。  

 iPodを買うか(ファイルはもうあるw)、PSN北米に潜るか?(PSPはもうある)
 究極の選択だな!(どこが?)
 iPadまで待てねえ(どっちにしろ高いよ・・・)
 誰かネタバレ記事書いてないかなあ、画像ありで(いないだろうな・・・探してます・・・・・・探してます・・・・・・何も見つからなかった)
 しゃあない、紙版買うか(全12巻だよ? 運賃合計できっとiPodよか高くなるぞ?) 
 ほんと、しゃれじゃなくそうなるな。
 しかも11月に6巻でエクストラコンテンツ付きが発売だと?

 うーんw。
 

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DAO ドワーフノーブル主人公編(その7、Awakening)

 ガイダー・インタビュー続き。

 ここも興味あるなー。著名ゲームのリード・ライターとして尊敬されるだろうけど、いいことばかりじゃないですよね、仕事として一番気に食わないことは?

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 カットだ。この業界にいる以上、カットは受け入れなければならない。ゼッタイに必要なことだからだ。

 君が計画しているスコープが広すぎてどうしようもないという場合もある。出来ると思ったことが不可能だとわかることもある。単に思ったとおりには動かなかったかもしれないし、他の部分がカットされたせいで、動いていたものが今度はダメになるということもある。 

 カットは作業やり直し、書き直しだから、場当たり的にバンドエイド(絆創膏)を当てるしかない。理想的な世界では完璧に作り上げられるだろうし、そのための時間も十分にあるだろう。だが、自分たちがいるのは理想的な世界じゃない。

 ボランティアのモッダーたちに聴けば誰でも教えてくれるだろう。最後に完成させるためどうしてもカットが必要になると、モッダーたちがみんな姿を消してしまうだろ? なぜならそれは面白くないからだ。 

 誰もちゃんと動くようにする最後の残り20%の作業なんてしたくない。新しいものをどんどん追加してるほうが楽しい。だがそれは「フューチャー・クリープ」(feature creep、知らないうちに膨大なコンテンツになってしまうことか)、どんなプロジェクトにとっても、大変危険な脅威だ。自分たちはプロフェッショナルだから、いやな作業も腰をすえてやらんといかん。だから成り立つんであって、自分で一番思い入れのあった完璧なプロットがメチャクチャに改変されたり、あるいは完全にボツられたりして、家に帰ってすすり泣くこともあるのだ。
 それはどうしても起きる・・・、だから甘んじて受け、なくなったものをいつまでも思い煩っているのではなく、まだ残っている良い部分に集中すべきなんだ。

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 Awakeningはどこをカットされたんかなあ。レリアナとゼブランからの旅のお便りがカットされたという噂もあるが、真相は定かではない。
 ただ納期に間に合わせるために、シナリオ(の分岐など)はだいぶ減らされてる気がするんですが。手に負えなくなって永久に出せなくなるよりはまし? かなあ・・・。

 Originsをやり直していると、因果関係がありえないくらい絡み合って、痒いところに手が届きまくってることに、驚愕するんだが。
 例えばエイリアネイジではエルフ主人公の場合だけ、エルフを拉致して出荷しようとしているテヴィンター奴隷商人に捕まりそうになる。こう書けばごく当たり前のことだけど、ゲームの文法で考えるとこれは大変なことだと思います。なにしろ当の自分(プレイヤー)が主人公エルフであることを忘れてたw。
 同じエイリアネイジで、エルフ主人公のオリジン・ストーリーは「エルフの花嫁」であるので、主人公性別で展開が違う。普通に考えればこんな面倒なネタはそもそも選ばないはずだが、あえてやっちゃう。そして男女どっちでやっても納得できる展開になる。

 冷静に考えれば、こなす順番と結果は選べるが、メインストーリーはほぼ強制進行であるので、そんなに自由があるわけではないんです。でも与えられた選択だけで自由があると思い込んでしまう。しかも喜んでるw。
 Awakeningにはそれがちょっと欠けていたかなー。

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Originsから、学んで Awakeningに持ち込んだことは? Originsのファンからの声で驚いたことは?

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 ファンのキャラクターに対する思い入れにはいつも驚かされるね。ちっぽけな部分、後付けだったり、一番最後に追加されたりした部分だったりした部分が、ファンにとってはそれがキャラクター像の中心になってしまって他のことより重要だったりするんだ。それが追加されたことも、理由も知らないからね。
 純粋にゲームプレイの見地から導入されたものを、ファンの頭の中にあるキャラクター像のフィクションに見事に当てはめてしまうことにも興味をそそられるね。
 それらは本当に感動的ですらあり、プレイヤーがストーリーやキャラクターから受けた刺激にどう反応するのか、ときとして行動心理学者のように、因果関係を分析したくなったりもするね。

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 ファンはみんなオタクですからねw。
 神は細部に宿るだからw。
 これって世界(人類?)共通なんだな。そこは驚くけどね。





  

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DAO ドワーフノーブル主人公編(その6、アフターマス)

 ガイダー・インタヴュー、続きます。

 今度の質問は、ビデオゲーム、特にRPGはストーリーがよければシステムがへたれてても遊べるが、逆はありえない。ストーリーライターとして一番重要なことは? というもの。
 ここ、個人的に興味津々、重要なのでべたで訳します。そういう態度がそもそもダメだ、と言われてるんですがw。

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 プレイヤーはエージェンシー(agency、注)を求めてるんだ。ストーリーに引っ張られるんではなく、引っ張りたい。もし逆に引っ張られるようになったら、これはゲームだと気がついて幻滅する。もちろん元々幻想に違いはない。ゲームで認められることだけやってても幻想でしかないんだから。

 ゲームの選択肢に次々と選択肢を重ねても、本当の自由を得るための壁は破れない、どころか全く逆の結果になる。
 もしゲーム内でプレイヤーは何でもできるという期待をユーザに植えつけたら、彼らはそうじゃない場面がどんどん気に障り始めるだけだ。
 だが可能なことは、ゲームだから制約はしょうがないと納得してくれるポイントまで、プレイヤーを連れて行くことだ。このストーリーには自分も参加しており、キャラクターは自分の行動に反応し、態度を変えると信じ込ませることだ。
 
 すべての者に納得させることはできない。それは所与だが、プレーヤーが最も気にしているのは「プレーヤー(彼ら)の」ストーリーであって、「ライター(自分)の」ものじゃない、ということさえ忘れなければ、多くの者に納得させることができるだろう。
 
 これこそ、言うは易く行うは難しの最たるもので、主人公が白紙状態のゲームだと特に過ちに陥りやすい。主人公が重要なキャラクターであるということを忘れ、自分が創り出した他のキャラクターはそれ自身では存在価値がなく、主人公がいるからこそ関係性を持てることを忘れてしまう。
 ときとして、自分の可愛い可愛いストーリーばかり気になって、プレイヤーのことなんてすっかり忘れ、手遅れになってしまうこともある。そうやって観客が離れていく。
 これは結局、実際にやってみて何をすべきか、していはいけないか、学んでいくものだ。

(注)agency・・・。難しいね。「作用」とか「媒介」が一番近いのかな。何かインプットを与えて、アウトプットに変化を及ぼすとか?

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 こういった考え方が"Dragon Age: Origins"や"Mass Effect"シリーズでどこまで実現しているか?
 個々人で意見があるでしょうが、現在のCRPGの世界では(異色なことに)一番踏襲されている作品がこれらのシリーズのようです。
 物語の幻想を維持するには、やはりエンディングとアフターマス(その後)は大事なんでしょう。そこを疎かにしていないつくりだから、プレーヤー(私)の物語はまだ終わっていないと錯覚できる。

 ただ、個人的にはME1の強制執行は認めないけどね。あそこがまさにゲームに遊ばされてる(遊ばれてる?)と意識した瞬間だから。
 OriginsやME2では、結果的に重要な登場人物や、仲間が死んでしまうなど、取り返しのつかないことはあっても、それはプレイヤーが見捨てたか、へたれたから。プレイヤーが「作用」を及ぼした(ようにみえる)結果であり、納得づくなわけだから、まんまとライターの術中にはまっているわけですね。

 こうなるとFFXIIIの話題は避けられない。ありゃー、ちょっと強制進行が多すぎるよね。あまりにボロカス言われてたから確かに弁護したくもなったけど、ちょっとねー。
 発生イベントの内容、順序から何から一切触れない。主人公(が誰かも実はわからん)が作用を及ぼす、介入することも難しいんで、まさに映画。だから最初から映画のようにカットシーンだけつないで観れるようにしてくれと言ってたんですが。
 やりすぎてんですね。可愛い可愛いストーリーを大事しすぎてんですね。

 FFXIIIで一番感動的で面白かったのが、突然ストーリーの強制進行から解放され、MMOのフィールドライクな荒野に投げ出された瞬間、というのがすべてを物語っていると思います。箱庭の中でも自由は自由だ!w

 MMOなんかに絡めるとまた面白いですが、そろそろブログ主(私)の可愛い可愛いロジック進行の押し付けになってるので、やめましょう。 




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2010年4月12日 (月)

DAO ドワーフノーブル主人公編(その5)

 ガイダーのインタビュー、パートツー。

 先の部分で、「今、大プロジェクトはじまったばかり」といっておられましたが、それに対するツッコミはなかった。全作品のリード・ライターだからME、DA、あるいは新作、どれかわからないですね。

 http://greywardens.com/2010/04/exclusive-interview-with-biowares-david-gaider-part-2/

 テーブルトップ・ロールプレイング(TRPG)の経験などは? というお話なので、ただでさえニッチなこのブログ、さらに狭い範囲の興味の対象となります。 

 ビデオゲームのライターになりたいなら、TRPGのGM(ゲームマスター)をやるべきだね。
 物書きだけ習った人は、非常にリニア(一本道)な発想になりやすいというセオリーを個人的に持ってるんだ。受身の相手に自分の世界を見せていくだけ。
 GMはといえば、「みんなの」キャラクターを創造し、しかもそれが全然自分の思い通りに動かないことを経験できる。自分だけじゃなく、プレイヤーの想像力も活用する術を学ぶ。
 選択肢を考えるのでも、物書き修行だけだと、特定の「自分の声」を押し付けるあまり、プレイヤーの心とはあらぬ方向に行ってしまうことがある。

 (なるほど、自分を含め世のブログがあまり面白くないのはそういう理由かw)

 好きに遊んでいた頃は、D&D、Shadowrun (今でも一番好き)、Earthdawn、それからWhite Wolf までかじった。その経験は自分のデザイナー修行には役立ったろうが、ライターとしてはどうだろう。ただライターってのはその両方をやらないと成功しないんだ。

  "Dragon Age"のようなストーリーを考えるプロセス? それに答えるのは難儀だ。外から見て予想される世界と最も違うのは、特に次の二つの分野、アートとマーケティングが重要だってことかな。ライターがただ座ってストーリーを書いて、他のみんながそれをゲームにする。それはうまくいかない。
 ゲームプレイの要求、手持ちのリソース、マーケティングの要求(ビジネスの側面)を考慮したうえで、他の皆とプロジェクト全体でストーリーを決定しなければならない。そしてひとたび決まったとしても、書き直し、プロジェクトの方向やりソースの見直し、当初わからなかった技術的制約・・・途中の変更はとても多い。本を書くのとは全く違う。ストーリーは重要だが、プロジェクトの是非を決める単独の要素では決してない。もしそうであったらありがたいんだがね。

 本やコミックはボツられても作者がのたれ死ねばいいだけだが、ゲームはビジネス、それもプロジェクトなんで、先に予算・納期ありきということですか。
 堀井さんが、ただ座ってシナリオ書いてるだけで楽しそうで楽そうだから目指した人はたくさんいたんじゃないのかなw。
 Originsは好き勝手作ってた時期が長いから素晴らしく、Awakeningはビジネス・ニーズが先行して、結果詰めが甘くなった。そんな気もしてちょっとせつない。





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DAO ドワーフノーブル主人公編(その4)

 ガイダーのインタヴュー続く。

 "Dragon Age" 小説版の話は幾度となく遡上に昇っていた。"Mass Effect"の小説を手がけたDrew Karpyshyn はすでに著名な小説家だったんでそっちの話は簡単だった("Baldur's Gate II"の最終章"Throne of Bhaal"、他にスター・ウォーズ・サガなどを手がけていた)。

 自分でもいずれなんらかの形で小説に手を染めたかったのは事実だが、"Dragon Age"のシナリオと小説の両方やるなんてとんでもないと思ってた。
 2008年中ごろに覚悟を決め、最初の小説"The Stolen Throne"を5月から10月の5ヶ月で書き上げた。フェラルデン独立戦争は絶好の背景になった。ひとつだけ後悔してることは、考えていたストーリーが400ページの制限に収まりきらなかったことだ。

 二作目"The Calling"の話が出たのは、2009年初め、Awakeningの製作準備をしてる頃だ。そのため両者は密接に関係しあっている。今度は4ヶ月しか時間がなく、ちょっときつかった。だが前より進歩してやりたいことが出来たと考えている。

 今後もDragon Ageの小説を書くかどうかわからない。「もちろん!」と安請け合いして、結局出さないというのは避けたい。今は大プロジェクトの開始に立ち会っているので、自分の仕事は非常に多い。ライター部門は前に進まないと、他の部門の仕事を止めてしまう(上流部門である)こと、そしてデザイン初期の段階の重責を一身に担っているのだ。
 だから小説のネタは、自分の頭の中で眠ってる状態だ。
 つまり自分は、さらに多くの仕事を引き受けるべきか、あるいは可愛いベイビイである作品を誰か他の者に預けるべきか、どっちがましな選択か決めないといけない。これは辛いよ。考えるだけで胃が痛くなるくらいだ。人に預けるのは簡単じゃない。まあ、そのうちどうなるかハッキリするだろうけどね。



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DAO ドワーフノーブル主人公編(その3)

 greywardens.comに興味深いものが載っていた。
 そそ、Bioware Bazaarの対象がUS限定であることに対し60%の読者が「エピック・フェイル」、「ぜんぜんダメ」と答えてるっていう投票?
 ちゃう。んなもんネットでやったら絶対そういう結果になるべ。
 租税条約とか、本人証明とか、面倒なこと色々考えろや。
 つか任天堂(この場合京都ね)のギヴアウェイはアメリカ人参加でけへんやろ。お互い様じゃ。まともなゲームメーカーのない国? ご愁傷様じゃ。
 こっちだってPSNのDLC(ダウンロード・コンテンツ)買えん(いや非常に面倒なことをすれば買えるのだがここで書くのはやめよう)、iPodないとBiowareのコミック読めへんとか、色々大変なんじゃ!

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 Originsリード・ライターである、デヴィッド・ガイダーのインタヴューが載っていた。

 第一部と第二部になってる。

http://greywardens.com/2010/04/exclusive-interview-with-biowares-david-gaider-part-1/

 例によって、ベタで訳すのが一番楽なのであるが、その方式の欠点としては、いかんせん時間がかかること。
 従ってつまみ食いで行きます。だが君がゲームライターを目指すなら死んでも読むべきだっ!
 (そういう煽りにはまる時点で、素直な性格ということだから、きっと目指さない方がいいと思うよ)

 知り合いからライターにならないかと誘われ、一応インタヴューを受けたが、("Baldur's Gate"をちょうど世に出したばかりの)Biowareなんてちっちゃな会社だったし、そもそもゲームをカナダのエドモントンなんかで作ってるなんて成り立つのかいなと思った。
 結局そのとき勤めていたホテルのマネージャーより初任給が安いんで断って帰った。
 だがまさにその週末、勤めてたホテルの地域マネージャーが直々にホテルに現れて(不吉な予兆)、「チェーン丸ごと買収されたんで、悪いけど君の代わりに新会社のマネージャーが来るんだよ」と知らされた。つまり即解雇だ。
 荷物をダンボールに詰めて車に乗って、「ビデオゲームも悪くないかな?」と思い始めた。「まだ席は開いてる?」と聴くとOKだと。
 それから11年。人生なんてそんなもの。

 あかん、なんでこんなに面白いんだ?! ほんとに話つくってないのか?
 ちょっと気合入れて読むわ。

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DAO ドワーフノーブル主人公編(その2)

 もう何度目かのリプレイ記事を書くと、整合性を見るため以前の記事を見返すこともありますが、初期のは正直ひどいなw。
 なんでこんなにはしょっちゃってるの? 何をあせってたのというくらいひどいのがある。
(訳がひどい、はないようにしてますが、これじゃ意味わからんというのが・・・。)

 特に一番最初の頃のオリジン・ストーリーが・・・。メイジ編とか赤面するくらい無知だったなあ。
 できるだけ更新するようにしよう。

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2010年4月11日 (日)

Zombieland

 日本公開前の映画を観て、えっらそうに講釈たれてるやつの解釈が思いっきり間違ってたりすると笑える。そういうのは本位ではないのだが、これだけは言わせて。

 "Zombieland"はえがったです。こんなキュートな映画、とっくに日本公開してるんだろうと思ってたらまだなのか? なにやってんだ、日本の配給会社。
 だめだな、最近はどうせ帰国子女の頭の偏ったやつしか採用してないんだろう、ってただスケジュール的に後まわしなんでしょうけどねー。
 正直大ヒットするとも思えないから。
 アメリカ中ゾンビ化した中で数少ない生身の人間の主人公は、別にミラ・ジョボボビッチのようにスーパー・ヒロインだから生き残ったのではない。
 3週間も自室で引きこもってWoWを遊んでたから、人と接しなくて済んだってのが受けたw。
 だからネットでの支持はかなり高い。
  
 http://www.imdb.com/title/tt1156398/

 imdbはあくまでネットでの評価ですからオタク方面に偏ってるけど、かなり好感されたようです。興行的にも学生の休みに当てたのか、無名の新人監督で超低予算映画なのに成功したみたいですし。 

 不満をいえば、もー少しバカやってもよかったんじゃない?と思うくらいだが、これは続編があるねー、と思わせる作戦かな(事実"Zombieland 2"も製作中だそうです)。

 "Borderlands"のあっけらかんとしたアホ臭さにも似てるかな。
 劇中出てくるおねえちゃんが鮮やかに銃を扱ってみせて、「ゲームのシューターで慣れてるからね」とのたまうくらい、ゲーム世界から映画になった作品ってことでしょうねw。
 「アイ・アム・レジェンド」のように巨額の予算かけてあの程度か、ってのを見ると、こういう手作り映画もいいねえ、という判官びいき。
 
 ちなみにゾンビは非ロメロ系なんで、足はやいw。

 ゲーム記事はお休みします。 

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