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2010年12月21日 (火)

ホリデイ・シーズン

 ME3の発売時期は、GamestopだったかAmazonだったか、どこかの国のどこかのリテーラーがアクシデンタリーにサイトに書き込んでしまったので、2011年11月であることが知れ渡りました。 

 VGAの発表では、2011のホリデイ・シーズンとしか記載がなかったので、公式フォーラムでは「ホリデイ・シーズン」っていつなんだよ?という、主にアメリカ人以外の人の疑問が多数出された(いつものことですが)。

 アメリカ人でも結構諸説あるらしく、「アメリカの大学生などが年度学期末になる8月末までのサマー・シーズンもホリデイじゃないのか?」とか、「いや、それはヴァケーション・シーズンというのであって、ホリデイ・シーズンといったらあくまで年末」、「春先にはイースターもあるんじゃないのか」などとのやりとりがなされる(いつものことですが)。

 ここはやっぱりサンクスギヴィング(感謝祭)からクリスマスまでを言う、というのが定説でしょうね。
 Thanksgiving Day(感謝祭)は、USでは11月の第4木曜日、カナダでは10月の第2月曜日。
 BioWareはカナダの会社ですが、北米の商慣行は当然マーケットが段違いにでかいUSに倣う。ここからクリスマスまでを指すのが一説で、さらに新年までも含めるという説もあるようです。

 Easter(復活祭)は「春分の日の直後の満月の次の日曜日」というので、移動式の祝日(より詳しくはウィキぺディアかwikipediaでお調べ下さい)。このあたりにイースター・ブレイクと呼ばれるお休みが(大学などによっては)あったり、なかったりする。

 一方でsummer holidaysは、日本のお盆休みのようになにか宗教的意味合いがあるわけではなさそうです。USでは学校が夏休みに突入する8月いっぱいからLabor Day(9月の第一月曜日)までの年度末(教育機関の年度は9月スタートが主流だった。今は結構バラけたのかな)を指すことが多いようですが、今では日本人なんかよりずっとワーカホリックなアメリカ人労働者は、夏にまとまって休んだりしないようですね。まあ、日本のように帰省ラッシュで疲弊するのが果たして「お休み」なのかどうかしらないですが。

 さてここまでは、「教えて!なんちゃら」のサイトでも検索して読めばわかる一般的な話。
 ここからが本当に書きたかった薀蓄ですw。

 August Bank Holiday。

 さすがザ・シティを擁する大英帝国。銀行の休日がそのまま祭日となっているんですね。ここも連邦国家だけに、ウェールズとイングランドでは8月の最終月曜日、スコットランドでは8月最初の月曜日と異なるんだそうです。wikipedia(en)によればアイルランドも8月最初の月曜日みたいです。
 もちろん銀行さんには8月しか休み(祭日)がないわけではなく、他にも年間何日かのBank Holidaysがあるんだそうですが、他がクリスマスやイースターなどの祝祭と絡めて設定されているため、「名無しのホリデイ」は8月だけのようです。

 さて、これだけじゃあ、まだ「教えて!なんちゃら」と変わらん。

 ミヒャエル・ヴィットマンの最期の戦い、と言えばいいでしょうか。
 それでも「はあ?」という方はここでご退場していただいてかまいません。お帰りはあちらの出口からw。

 ヴィットマンは、ブラック・バロンの仇名をもつ、武装SSの戦車兵にして戦争英雄。138両の敵戦車と132台の対戦車砲を撃破したとされるナチス装甲部隊の「エース」のひとり。
 この手のお話に興味のあるかたは、英第7機甲師団(注)を散々な目にあわせたヴィレル・ボカージュの戦い(1944年6月13日、ノルマンディ上陸直後カーン近郊)を聴いたことがあるかもしれません。
 乗車ティーガー戦車(この戦闘で大破)を駆使して獲得した彼自身の戦果として特定されているのは戦車12両、装甲輸送車(ハーフトラック)10両、キャリアー、スカウトカーなど5両。
 ガンダムなどのアニメならともかく、この戦果は一体なんだ? 

 もちろんティーガーの圧倒的な火力による一方的な屠殺であれば、ここまで歴史に残りません。英軍には当時ティーガーに唯一対抗できるといわれていたシャーマン・ファイアフライ(17ポンド砲搭載)も少数ながら配備されており、また6ポンド対戦車砲も展開されていた(ヴィットマンの戦車はこの双方から被弾し、最後には大破した車両から脱出を余儀なくされた)。
 視界が極端に制限されるボカージュという地形を存分に利用して、マニュエヴァー(機動)を駆使しつつ獲物を葬る狩人の戦いだったのです。
(このくだり、小林源文氏が漫画に書いたかもしれない、と私の遠い記憶にあるが、定かではありません)

(注)なお、主力戦車を中心として構成される打撃力メインの師団を示すときにドイツの場合は「装甲師団」、その他の国籍の場合は「機甲師団」(ロシアは「戦車師団などとも)と訳するのは古い慣わしに即しているもので、今ではどうなってるかわかりません。ウィキペディアには特に統一されていないと書いてあります。ちなみに現代日本の第7師団はウィキによれば陸自唯一の「機甲師団」と記載されているが、そこらへんどこまでコトバにこだわっているのかはわかりません。でも対外的にはただの第7師団となっているから一切タブーなんだろうか。なにしろ目的は大陸国さま向けの暴力装置だそうだからなw。

 1944年8月8日カーン近郊、オーガスト・バンク・ホリデイの戦い(火曜日であるので、実際にはバンク・ホリデイの一日あとである)。

 ノルマンディ上陸作戦(オペレーション・オーヴァーロード)の最後を飾るのは、カーン近郊から南方ファレーズ方面に突破口を開こうという企図で開始された英加波蘭混成による連合軍のオペレーション・トータライズだった。
 8月7日(バンクホリディ当日)に開始された作戦は当初霧、粉塵などの障害もあり、部隊運用に混乱も生じていたが、やがて目的どおりドイツ軍の前線に穴をあけ、ハイウェイ沿いにファレーズまで突進する準備を着々と進めていた。

 一方で反抗を企図したドイツ軍は、ヴィットマンの装甲部隊にも援護を要請した。
 すでに大隊長であったヴィットマンは本来戦車に乗車して出撃することはないが、部下の中隊長ほか戦車兵があまりに未熟であることを憂いた彼は、自らティーガーに乗車して出撃する。 
 目的地に向かう途中、部隊は対戦車フロントに狙撃され、僚友の三両がなすすべなく一方的に撃破される。ヴィットマン自身の乗車もカナダ軍(注)のシャーマン・ファイアフライの直撃弾を受けて大破。ヴィットマンと同僚は戦死した。

 (注)キルカウントは誰のものか、当初は英軍ノースハンプシャー・ヨーマンリー(連隊)のファイアフライだった説が有力だったのですが、最近の研究でカナダ軍のファイアフライ(シャーマンVC)説が出てきだそうだ。
  なにしろ、ヒトラー総統本人から受勲されたヴィットマンのことを当時のドイツ国内で知らない人はいなかったのですが、当然ながら連合軍戦車兵が当時ヴィットマンの名を知るはずもなく、撃破したティーガーもワン・ノブ・ゼムでしかなかったんですよね・・・。

 「ブラック・バロン」の仇名の記述は、実はドイツ語Wikipediaにはないのですが、当然レッド・バロン、第一次大戦のドイツ戦闘機のエース、撃墜王リヒトホーフェンにちなむのでしょう。乗機を赤く塗っていたことからつけられたもので、こちらはドイツ語でもDer rote Kampfflieger(赤い戦闘機乗り)という仇名がある。英軍からみたらレッド・バロンですね。
 ああ、そうそう、赤い彗星も紅のなんとかも全部このパクリですね。

 80機撃墜したリヒトホーフェンの最期も、ヴィトマン同様に実はアンチ・クライマックスです。私は地上(オーストラリア軍陣地)からの対空機銃射撃によって撃墜されたと覚えていて、これが今でも定説のようですが、英軍機との空中戦による撃墜説もあるそうだ(エース撃墜を自軍の戦闘機の手柄にしたい英軍のプロパガンダかもしれないとされているらしい)。

 「戦果は才能によるものだが、被弾は確率による」

 太平洋戦争当時、日本のエースであった坂井さんも「撃墜するのはパイロットの腕に寄るが、撃墜されるのを完全に防ぐのは無理だよね」と言っていたと記憶している。騎士道精神と知的策略を駆使した戦いであるのと裏腹に、一発当たったらお終いなんですね。戦争ってむなしいね。

 ただし坂井さんは僚機が撃墜されたことはただの一度もない。同時期のドイツのエースであるハルトマンもその名誉を受けていたのだが、後に一機撃墜されていたことが判明したそうだ。それってやっぱすごいことなんでしょう。
(ちなみにシャア・アズナブル少佐(当時)は地球着陸までの間だけでも僚機8機を喪っている。だめじゃん、って化け物相手だからしょうがないのかw)

 ちなみに、August Bank Holidayの戦いは、コンピューター・ウォーゲーム"Combat Mission"で比較的忠実に再現されたシナリオを遊ぶことができます。
 戦場再現は見事であると評価の高いゲームですが、今遊ぶとちょっちグラフィックが古臭いかなあ。まあ、興味があってこのゲームまだの方は今とってもお安いのでお試しあれ。
 
 英加波蘭軍でプレイすると、開始早々に虎の子のファイアフライが次々と被弾、火だるまにされて涙目になってしまいますw。とにかくファイアフライさえ潰せば対戦車砲以外にティーガーの敵はいないので、ドイツ軍AIは視認したファイアフライ(主砲交換のため形状が異様なので一般のシャーマンと識別が容易)に集中砲火を浴びせることになっているとゲームのデザイナーが書いていた。マニアックすぎるw。
 

 ホリデイと何の関係もなかったね。いいの、好きに書いてるから。 

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