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2010年11月29日 (月)

【DA2】アヴェリン、アにアクセント。

 アガサ・クリスティ生誕120周年だそうで、超有名な作品の再版が出回ったり、「大事典」なるものが刊行されているようです。

 海外ミステリーなど、今どれほど隆盛なのか存じ上げませんが、かつて日本では「本格派」と呼ばれていたいわゆる謎解き系、英語では単純にパズルもの、パズラーといいますが、巻頭に大抵「登場人物一覧」なるリストが掲載されておりました。

 一方SFの世界では、一般に文学性が高いと考えられていた「本格派」、「主流」ものにはなぜかそうしたリストは掲載されず、もっぱら挿絵が入っているようなスペース・オペラ、活劇系に「登場人物一覧」リストが着いていることが多かったのでした。
 もちろんこれには例外もあり、地球の危機をパノラマチックに描くスケールの壮大なものや、物語が多くの星系にまたがり、多種多様な異星人が登場する長大なシリーズなどでは、本文一章に匹敵するくらい長いリストがつくこともありました。

 ファンタジーの世界では登場人物一覧がないほうがむしろ不自然でしたね。

 英語の原典にこうしたリストがつくことは極めて稀です。自分では英語しか確認していませんけど、欧米では他もきっとそうでしょう。
 たとえばハリポタの原典に登場人物一覧ってある?(第一巻、第二巻しか原書で読んでないけどなかった気がする) 
 そして日本語訳は読んだことすらないが、きっとリストついてるんでしょうね(未確認)。
 旧約聖書からの慣わしでしょうか、法律文、契約文などがわかりやすいのですが、あちらの書き物は全体がたったひとつの長大な文章という発想で構成されているらしい。
 ゆえに、たとえ娯楽小説であっても、書き出しから最後の一行までが一個の完成品であって加除不能。余録はいらないんですね。同様に日本の翻訳小説に必ずある「解説」というものもまずないのだが、それまで触れると長くなるのでやめよう。

 思うに、日本語訳に丁寧な登場人物一覧がついていたのは、カタカナ表記にせざるを得ない西洋人の姓名が、人数が多くなるとどうしても覚えきれないという問題に起因しているのではないか。表意文字、表音文字とかそういうことのみならず、カタカナ名称で日本人がパッと見とんと腑に落ちるのは、「ミック」、「マイケル」、「マドンナ」、「プリンス」、「ジャック」、「アクセル」、などせいぜい四文字(四音節?)くらいじゃないか。
 「ジェームズ・ボンド」「ジャック・バウアー」「ジェイソン・ボーン」。有名な三人のJBですが、姓も短いからお得ですね。
 エイドリアンとか、バーソロミューとか、マクシミリアンとか、ぞろぞろ出るとお手上げw。
 姓についても、西洋人ならボンヤリとでも、どこら辺の出身かわかるはずだが、大抵の日本人にはただの記号でしかない。しかも長いのはやたら長い。

 余談ですが、最近缶コーヒーのCFに出ているオッケー牧場の人が特に有名ですけど、自分の幼少時代のご学友には、例えば上のマクシミリアンを「マクミシリアン」と読んでしまうとかのカタカナ語の前後入れ替え問題ってのがあった。頻繁にやらかすし、これはもう何度指摘してもなおらん。面白いから最後はみんな放置していた。
 ちなみにオッケー牧場の人のネタで今までのベストは、この読み違え問題ではなくて、「人は一分間を時計を見ないで計測できるか」、洗面器に張った水に顔をつけ、どれだけ一分間に近い時間で顔を上げるかというゲーム。他人よりずっと長く顔をつけていて、やっとあげると「いやあ、100秒数えるの大変だったよ!」と叫ぶ奴w。やらせ? いやあ、ちがうんじゃない?
 ちなみに上記のご学友は何かのテストで零点をとったおりに、同じテストで百点満点だったクラスきっての才媛に「僕の100倍もすごいね!」とのたまったw。

 いつものように余談が長いな。

 たとえばアガサ・クリスティの例の大名作の登場人物。
 Wiki からパクる。

ラチェット(Ratchett) - アメリカの老人
ヘクター・マックイーン(Hector MacQueen) - ラチェットの秘書
エドワード・ヘンリー・マスターマン(Edward Henry Masterman) - ラチェットの召使
アーバスノット大佐(Colonel Arbuthnot) - イギリス人
メアリー・デベナム(Mary Debenham) - イギリス人の家庭秘書
ドラゴミロフ公爵夫人(Princess Dragomiroff) - ロシア人の亡命貴族
ヒルデガード・シュミット(Hildegarde Schmidt) - その女中
ハバード夫人(Mrs. Hubbard) - 中年のアメリカ人
グレタ・オルソン(Greta Ohlsson) - スウェーデン婦人
アンドレニ伯爵(Count Andrenyi) - ハンガリーの外交官
アンドレニ伯爵夫人(Countess Andrenyi) - その夫人
サイラス・ハードマン(Cyrus Hardman) - アメリカ人、私立探偵
アントニオ・フォスカレリ(Antonio Foscarelli) - アメリカに帰化したイタリア人
ピエール・ポール・ミシェル(Pierre Paul Michel) - オリエント急行の車掌
コンスタンチン博士(Dr. Constantine) - ギリシア人、医師
ブック(Bouc) - 国際寝台車会社の重役
エルキュール・ポアロ(Hercule Poirot) - ベルギー人、探偵

 これも、どこかの訳本をパクっただけでしょう。プロの翻訳者がやってるだろうから、とても工夫がされてますね。

 つまりカタカナで覚えさせるのはもう放棄してる。「大佐」、「伯爵」、「秘書」、「召使」、「医師」、「亡命貴族」と記号を置換してます。それからどこの国の出身かも重要な情報ですね。
 「私立探偵」ふたりいるけど、上は「アメリカの」と断っているから、不倫調査、汚職調査、行方不明者捜索など足で稼ぐタイプで、ポアロのほうは灰色の脳みそを使うアームチェアタイプと皆知っている。

 さて文章が無駄に長いこのブログでも、ここまで長い言い訳は初めてではないか。

 やってしまいました。
 DAのブログを長々と書いてきた者として、やってはならないことをやらかしてしまいました。
 亡国、もとい某国官房長官の轍を踏まず、ここに正式に陳謝する所存です。

 先の記事でDA2の三人目のコンパニオン、Avelineの読み方がわからないと書いた。
 よせばいいのに、フランス読みでアヴェリーヌとしておくと赤っ恥のネタまで提供した。
 同名の女性騎士の話が"Dragon Age: Origins"にすでに登場してます。
 しかもレリアナちゃんがきちんとゲーム内で発音までしてくれてます。
 アヴェリン、アにアクセント。

 あーっ、どうして気がつかなかったんだろう。

 頭の中で登場人物の固有名詞を勝手にカタカナ表記に転換しちゃうからかなあ。
 しかも本筋に関係ない、NPCでもない人物だから、そもそも読み捨て、聴き捨ててしまって、インプットされなかったのかあな。
 うーん、固有名詞を落としちゃだめだよなあ・・・。
 これは悔しい。こういう隠しネタを発見できなかったのは、BioWare亡者として、とっても悔しい。
 また一から修業のやり直しだ。
 
 たいしたネタバレでもないでしょうけど、懺悔編は「続きを読む」の下。

 

 DAのフォーラムかfacebookの「いいね!」のコメントを流し読みしていたときに、「AvelineはOriginsにも登場したよね?」という書き込みに「そそ、レリアナと仲良くなるとその名前出てくるよね」という返事があった。

 「違うだろ、出てねえだろ」と独り言でつっこんだ半秒後くらいに気がついた。

 あ! エウレカ!(違うw)

 レリアナとちょっとだけ仲良くなると教えてくれる、バードさんの物語。
 その中にオーレイの女性騎士の物語があった。

 あわててPCにDVDディスクをつっこんで、DA:Oを久しぶりに起動。
 どれでもいいからキャンプでセーブしたファイルを開ける。
 待つ間、体全体が痺れているような感覚・・・。

 あった・・・。

 あったよ。やっちゃたよ。

Screenshot20101128233229949_2
「昔々、あるお百姓さんに女の赤ちゃんが生まれました。男の子が欲しかったお百姓さんは、奥さんにその子を森の中に捨ててくるようにいいました」

Screenshot20101128233249332
 デーリッシュ・エルフに拾われたその子は、部族からアヴェリンと名付けられたのでした。
 つまりオリージャンの名前というのも「間違い」。デーリッシュの名前だったのだ。
 予想は、ぜ、全滅w。

 懺悔の意味も込めて、この話全部訳します。レリアナ・ヴァージョンだと御伽噺風に訳さないといけないのでちょっち面倒。幸いCODEXに同じ伝説の散文調のものがあるので、そっちでやります。
 そして最後に、この話がぱくった・・・いやインスパイアされたと思われる、アトランタの伝説もちょっと触れる。
 こりゃ長くなるな。

 **********

 アヴェリンは、ストーム・エイジの前半世紀に、ハラムシラル(Halamshiral)近くのオリージャンの農夫の家に生まれた。大柄で醜い女の子であったし、父親は男の子を望んでいた。これ以上養う家族が増えるのを嫌い、農夫はアヴェリンを森の中に置き去りにして、野垂れ死にするに任せようとした。

 だが、放浪するデーリッシュ・エルフの一団が赤ん坊の泣き声を聞きつけた。エルフたちはこの子を部族に引き取ることにした。弓矢、剣術、野原で生き抜く知恵などを教えた。年頃になった彼女は、部族の女性たちはもとより、ほとんどの男性たちよりも大柄で強くなった。
 彼女には優れた戦士になる素質があると考えた養父母は、付近のモンティジマード(Montisimmard)で開催されるヒューマンの剣術競技大会に出場することを奨めた。だがオーレイの騎士は女人禁制であり、剣術大会への参加もご法度であった。アヴェリンは男子になりすまして出場することにした。

 部族は彼女のために顔全体が隠れる兜のついた鎧をつくり、上等なアイアンバーク(訳:鉄よりも固いといわれる木材)の剣を渡した。
 自らアンティヴァの騎士と称したアヴェリンは、弓矢の競技ですら兜を脱ぐことを拒否した。予想通り、アヴェリンの技は他の多くの騎士たちを凌駕し続け、やがて大剣闘競技の場で、オーレイの皇帝に直接仕える騎士、国士無双との呼び声の高いカレヴァ(Kaleva)と相まみえることとなった。

 自らに負けを許さないと誓ったカレヴァは、素早く力強い剣を繰り出した。だがアヴェリンにその全てを受け流され、カレヴァには焦りの色が見え始める。ついに万策尽きたカレヴァは、足払いを仕掛けてアヴェリンを地面に打ち倒した。次の一撃は彼女の兜を頭から吹き飛ばし、カレヴァはその下に現れた顔を屈辱とともにみつめた。
 だが、この競技自体が無効であると宣言したカレヴァは、観衆から激しい非難と野次の嵐を浴びた。怒りに震えたカレヴァは、成すすべなく横たわるアヴェリンに振り向き、最後の止めを刺した。 

 オリージャン皇帝の御曹司、フレヤン(Freyan)王子そのお方が、この競技会にご台覧あそばされておられた。王子もアヴェリンの正体に衝撃を受けたおひとりだが、彼女の類稀なる技量と勇気を称えられ、それが不当な死によって無に帰してしまったことを大層嘆かれた。ストーム・エイジ7:44に皇帝の座に即位されるや否や、フレヤンはオリージャン騎士の規範から女人禁制の定めを撤廃なされ、アヴェリンを没後に騎士に叙された。
 現在でもオリージャンの女性騎士は稀な存在ではあるが、その数少ない者たちは皆、サー・アヴェリンを自分たちの守護者として崇め奉っている。

「アヴェリン、オーレイの騎士」、フランソワ・マイニー(Francois Maigny)卿著、ブレスト・エイジ8:4

**********

 すなわち、DA2に登場するアヴェリンは、オリージャンの騎士である父から、この伝説のアヴェリンにちなんで命名されたのですね。

 こういう薀蓄をはずすとは・・・。

 なお、レリアナからほぼ同じ内容のお話を聴いた主人公の返答にはアヴェリンが止めを刺されるくだりで「ハッピーエンドじゃないのか?!」と驚くものがありましたが、実はこれ、次の物語に酷似しています。そちらは(一応)ハッピーエンドなのだ。

 "Rise of the Argonauts"という、ゲームの歴史の荒波に埋没してしまった作品。
 ギリシャ神話イアソン(ジェイソン)のアルゴノーツ(アルゴ船)の冒険伝説は映画にもなっています。金のフリースを探すやつね。
 そこに登場する女傑アトランタ(アタランテ)にかつて惚れたことがある。
 若気の至りの頃に書いた記事から探すのはとても恥ずかしいが、使い回ししてしまおう。
 あー、やっぱ恥ずかしいから修正。

**********

 アタランテ(アトランタ)。あのジョージア州アトランタの地名の由来でもある、ギリシャ神話では「韋駄天アーチャー」として有名。
 アルゴ船の冒険で有名になり、お年頃になったとき、結婚を迫る両親に「自分より足の速い男じゃなきゃいや」とのたまい、プロポーズした男は自分と競走させ、負けたら殺すという、ようするに「結婚したくない女」なわけなんだけどw。たくさんの男が死んだらしい。

 なにやら「かぐや姫」を髣髴とさせるね。
 その両親はアトランタが生まれたときに「女子はいらん」といって森の中にぽいっして、彼女が熊に育てられることになったきっかけを作ったということもあるので、そういう両親に対する意趣返しなのかもしらん。
 野生で育てられ、処女を貫き、誰よりも足が早く、弓の名手。
 これ萌えない人はファンタジーげーとかやっちゃだめw。 結局、ある策略を弄した男と結婚せざるを得なくなり、最後はやっぱ不幸になるとか。結婚は墓場?w

 アトランタがまんまとひっかかった策略というのは、その将来夫になる男性がアフロディテ(女神)から授かった「3つの黄金のりんご」。
 これを地面に投げられるとアトランタが気になってしょうがない。気をとられてる間にゴールインとか。
 黄金に気をとられるとかなんたるマテリアル・ガール!!てわけでもないんでしょうが・・・。
 ちなみにアトランタを育てた熊はアルテミス(女神)の使徒とか。アルテミスは「純潔」と「狩猟」の神でアポロンの双子の妹。ずっとアポロンと一緒に行動する典型的ブラコン。 夫となる男性がすがりついたアフロディテが「生殖」と「豊穣」の神。 ガチで対立してるw。
 このオリンポスの神々の間の因縁のつけあいというか、しょば争いというか、ギリシャ神話の醍醐味でもありますね。

 (美化版)黄金のりんごのくだり、「古事記」「日本書紀」ののりでアッサリ書いてしまったが、これじゃ何のことかわからないよね・・・。
 美化されたヴァージョンもご紹介しておきましょう。
 この男性は、アトランタとの勝負には絶対に勝てないとわかっていたが、彼女の類まれなる美しさから目を逸らすことはできなかった。
 アトランタのほうも、彼が自分に最もふさわしい男性と知っていたが、競走で自分が負けるはずはないとわかっていたので、死を賭してまでレースをするなと男性に再三説得を試みた。男性は応じなかった。
 その後、男性は上述のとおりアフロディテにすがり、黄金のりんごの秘策を授かった。
 一説によれば、アトランタはこの黄金のりんごを、自分が負けて男性の命を救う、その言い訳に用いたともある。
 アトランタは「結婚することによって人生が破綻する」との神託を受けているという説とあわせて考えると、なかなかロマンチックなジレンマではなかろうか。

**********

 オリジナルはあまりに能天気で恥ずかしい書き方だったので、少し修正した。

 「一生処女を貫かないと不幸になる」というので結婚がハッピーエンドとはいえないけど。
 アヴェリンの物語もアトランタの物語を一部借用しているのがお分かりでしょうか。
 きっと物語原型の一種ですね。

 アトランタの画像が見当たらないなあ。惚れる気持ちがわかってもらえるんですけど。
 ゲームサイトからパクろう。

Atlanta_2
 DA2イザベラと同様、彼女もノーパンです。幼少期森の熊さんに育てられたからね。

Atlanta2 

 ゲーム自体はまったくお奨めしない。なんだか意味不明なコンバット・システムと、やっぱこれも納期遅れでコンテンツが不足していた感じがして、やる気が途中で消えちゃった。 

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