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2010年11月 9日 (火)

New Vegas 感想など(2)

 前回の続き。今回もネタバレゼロではないので「続きを読む」の下。




 良いところこそ、プロのレヴュー以外のことを書くのは難儀ですねw。

 批判的なところに書いたことをちょっと補足します。
 対立する二大勢力の間では(旧世界の価値観でいう)善悪がハッキリしている、と書きました。
 そしてそのこと自体はマルチプル・チョイス、オープンワールド・ゲームの深みを損なったようにみえる。

 今流行りのサンデル先生ではないが、善悪の基準を「他者を一個の人間存在として扱うか、道具・手段として扱うか」で見てみましょう。答えはそんな簡単じゃねえ、というのはひとまず置いておいてください。答えがまだ見つからない哲学的命題にこんな場末のブログでやりあったってしょうがない。

 そういう定義でいえば、このゲームに登場するファクションは全部「善」とはいえないですね。目的が人類愛に満ち溢れて崇高であっても、達成する手段の段階で他者を利用することは避けられないわけですから。支配圏の拡大、徴税、消耗戦。全部そうです。

 ふたつの(擬似)国家組織は一方では徴税、他方では奴隷使役という手段で財政を維持している。
 周辺部族や小都市の住民は、問答無用で奴隷にされるのはもちろんいやだが、徴税を拒否したってやはり身柄は拘束される。
 労働とはすなわち奴隷として使役されることであり、ゆえに「労働とは延期された死」だそうですし、「国家政府は国民収入の100%まで徴税できる権利を有している」そうですから、結局どの道一緒だと。

 徹頭徹尾、自分は「善」に味方したんだと思ってエンディングを迎えると、すでに馴染みになっていた住民たちの不遇なアフターマス(事後談)が語られて「ええっ?!」となる。
 最大幸福国家、最小不幸国家なんてないのだ。

 どこまで深く狙ってるのか知りませんが、そこらへんを対比させる意図があったとしたら、ニヒルな諧謔としてなかなかやるな、ヴィデオゲームも捨てたものではないなとか思ったりw。
(もちろん、過去のサイファイや小説でも似たようなネタは結構あります。つうか、もちろん現実にもある。これが嚆矢などというつもりはサラサラございませんのでお間違いなく)

**********

 メイン・クエストもかなり派手にキツイ分岐しやがるし、サイド・クエストで100近く、フリー・クエストで200近くあるそうだ。
 MMO的フェッチ・クエストもあるにはあるが、ほとんどはひねりがあるし、MMOみたいに掲示版がわりのNPCにただ奴隷のようにこき使われるのではなく、それなりに「やるしかないかな」、あるいは「やってられねえな」と動機づけ要素もある。
 100近いサイド・クエストの3分の2くらいは終わったはずだが、「あれ、こないだも似たようなクエストやったよな」みたいなものがほとんどない。ヴァリエーションがとても豊富。

 フォロワーや主要人物との会話は当然重要だが、それ以外のNPCとの会話は(クエストを受ける以外)ゲーム的にはほとんど無駄なのにも係わらず非常に素晴らしく、無理しなくても全部聴かないと気が済まない気持ちにさせてくれる。

 イヴェントの因果関係はかなりキツめに見ている感じもするので、そこらじゅうで闇雲にガンをぶっ放していると、できるクエストがどんどん減っていく危険もある。もちろんそういう楽しみ方も否定しないのが"Fallout"を貫く思想。ただし結果責任は自分で取れってことかな。

 逆にスピーチやサイエンスなどのスキルや特定パークが有用な場面は恐ろしく多い。
 一人目を戦闘以外のスキル全部重視キャラでやったので、解決策が(スキルチェックを伴わないすっぴんのも含め)一気に4,5通りくらい提示されることも少なくないし、大抵3通りはある。そもそもスキルがないとクエストが容易に開かないものもある。
 クエスト関係で「最初から依頼を受けないか、受けて戦うか」しか選択の余地がない、血生臭い解決策しかないものもゼロではないですが少ない。
 二人目主人公は戦闘以外のスキルからっきしダメにしておいたので、血生臭い旅になりそうだ・・・。

 スキルの中では唯一サバイバル・スキルだけが日陰者に感じた。自分が関連クエストを経験していないだけかもしれないし、クラフティングなどが重要そうなハードコア・モードで花開くのかもしれない。

 もったいないと思ったのは、ヴェガスの各カジノを舞台にしたクエストが大抵ひとつ、せいぜい大小ふたつなこと。細かいのを入れるともっとあるかもしれないが、せっかくの舞台装置、もうちょっち活躍の場が欲しかったかなw。
(メイン以外に100も200もクエストあってまだ欲しいというのか?!)

 カジノ関連のクエストも最初は何がどう繋がるのかわけわからないくらい分岐しまくったり、モラル上おそろしくグレイだったりなんでやり応えは十分ありますが、クエスト上の主要人物以外はみなザコというのは工夫して欲しかった。
 素直にギャンブルやれってことすかね?w

 フォロワー(コンパニオン)のプライベート・クエストは結果的にはごく自然でナットクできるものだが、条件がきついものがある。バグ以外でどうしても出なかった一人については正直に告白すると公式ガイドブックをチラ見してしまった。
 気の向くまま好きなコンパニオン(私の場合トップは断然キャス!w 次点はヴェロニカ!w わかりやす!)で遊んでるとダメなんだね・・・。各コンパニオンの話をしっかり聴いて、「あ、ここはあいつを連れてくると何かコメントあるかな」と気にし続けていないといけない。そういう意味で自然な流れで出るものでした。

 フォロワーの一部やNPCの敵味方識別に大変難があったり、やめろと言ってるのに勝手に戦闘したり、行方不明になったり、コンバット周りではAIにかなり不満があるが、致命的なものはなかった。
 コンバットは元々楽しいが、前作のごっついスーパー・スーパー・ミュータントたち(ゴリアテとかそんな名前?)みたいに本題となんの脈絡のない「狩り」クエストがあってもよかったかな(あるかもしれないが見つけてない)。

 ヴォールトなどのダンジョン設計は前作よりも総体的にちょっち「おざなり」かなと感じたが、100時間も遊んでまだ行っていない場所がいくつもあるのだ。贅沢はいうまい。
 
 Obsidian恒例のリリースしょっぱな、いきなりの壮絶なバグで損はしていますが、総合的に"Fallout 3"とそんなに遜色ない、むしろ違った魅力を強調した巨大なエキスパンションとして、評価されていいんじゃないでしょうかね。 

 DLCにキャスかヴェロニカ連れて行けないかなあw(このブログってそればっかだな)。

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