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2010年10月11日 (月)

【DA2】DA2ポッドキャスト

 iPodの活用法がポッドキャストを聴くことだけになりつつある。

 いや、第一名前がPodcastいうくらいだからそれで正しいのだろう。
 その意味ではどこでも聴けて便利であるし。
 あちらの人は通勤の自動車の中でもラジオ代わりに聴けちゃうんだろうなあ。
 IGNのなんて1時間半以上だから。深夜番組をよく聞いていた頃を思い出しても結構長いほうだ。音楽も挿入されないしね。

 こっちはネタ切れで苦しいBlog記事にする企みがあるんで、とるものもとりあえず、PC前に正座して聴いているw。

 活用法がこの調子じゃ新しいiPodにも触手が伸びないですわ。
 なんか目新しい機能あるんすかね?

 今度はBioWare、ゲイダーさん登場のDA2ポッドキャスト。
 30分以内なんでほっとした。

http://blog.bioware.com/2010/10/07/dragon-age-2-podcast-episode-4-david-gaider/

 DA2のポッドキャストはすでに4回目だそうだが、いつもはリード・デザイナーのレイドロー氏がウェブのインタヴュー記事と同じことを延々と繰り返していたので省略していた。
 リード・デザイナーだからそれでいいのだ。偉い人は同じことを延々と繰り返し伝えるのが仕事だ。そうでない場合は「ぶれた」とか「その場しのぎ」とか「大風呂敷を広げた」という現象になる。涙目総理のことではない。

 ゲイダーさんはやはりライターらしく、フォーラムで書き物をするとひじょーーーにわかりにくい文章をお書きになる。婉曲的な皮肉交じりの発言とか、楽屋落ちとかそういうのを除いても、理解するのにううっと唸るような文章の場合がある。
 インタヴューではわかりやすくお話になるので、ほっとした。早口だけどw。 

 新事実でもないだろうが、新天地フリーマーチズに関する話題もあった。
 だが個人的にはいつものゲイダー節のほうがよっぽど興味深い。

**********

・ドワーフは地上生活者ドワーフが多い。ディープロードのドワーヴン・タイグに出向くことはない。
・フリーマーチズにもエイリアネイジは存在する。
・Originsのオリジン・ストーリーに登場したデーリッシュ・クランも登場する。
・テンプラー及びサークル・オヴ・メジャイはこのゲームで主要な地位を占める。
・カークウォールはフリーマーチズにおけるテンプラーの総本山である。
・サークルのメイジはフリーマーチズのみならずセダス東部全域から召集されており、その規模はかなり大きい。

**********

 コンパニオンに関しては詳しく触れていませんが、今回のゲイダーさんは何故かデーリッシュの話題が非常に多かった。デーリッシュのコンパニオンを例にあげて話すこともあった。丁度彼がこのインタヴューの時点で気にかけていたのがデーリッシュのことだったのか、たまたまなのかはわからないがデーリッシュのコンパニオンはどうやら「あり」かな。  
 
 主人公の家族については少し詳しく話をしている。

**********

・母親はカークウォールではそれなりに知られた名家の出である。
(これはどこかで既に触れられていたのか不明ですが、私にとっては初耳)
・父親はフェラルデンの生まれでアポステイト(はぐれ)メイジである。
・妹は父の教えを受け同様にメイジとなった。もちろん同様にアポステイトである。
(これらは既知)

**********
 
 DA2の主人公はヒューマンで、しかもロザリング・ホーク家の生まれであることが固定されており、Originsのように主人公の出自によって異なるオリジン・ストーリーを選ぶことができない。

 その代わり、ホークがどのクラスであってもなんらかの係わり合いがあるように工夫したことが伺える。
・メイジなら妹同様に父から教えを受けたことになり、かつこの物語で重要というテンプラーとはひとかたならぬ因縁が生じることになる。
・ウォーリアーあるいはローグなら、母方の家系での係わり合いが期待できる。

 ゲイダーさん曰く、物語世界に対してプレイヤーに何らかのコミットメントを促す手段のひとつが「家族」である。
 ただし、プレイヤーが何に興味をもち、何にコミットするかなど、もちろん書き手には「まったくわからない」。
 書き手としてできることは、そういう係わり合いをもたらすだろう「フック」(hook、釣り針、物語のつかみ)をいくつも用意することに尽きる。「家族」もそのひとつである。

 ポッドキャストの中身で目新しいことはこのくらいまででした。

 「フック」をいくつも用意する。ここはとても大事なことですね。JRPG批判に「ストーリーが一本道だからダメ」というものがあるが、よくわかってない人が持ち出す、正直どうでもいい幼稚な論点です。

 一本道(リニア)でも十分優れたRPGの物語は沢山ある。RPG至上の傑作として名高いFFVIもVIIも一本道でしょう。そもそも小説も映画も一本道だ。ゲームだからといって何がなんでも分岐しなくちゃならないわけじゃない。

 もちろんヴィデオゲームはインタラクティヴ性が命ではありますが、一方でストーリー分岐・選択の幅は開発負荷と不具合の確率もプロポーショナルにかエクスポネンシャルにか増大させるので程度問題ともいえる。そして物語生成はコンピューターの最も不得意な分野(だって人間が全部書いてますよ)。
 コンピューターはむしろ、PnP(紙版)では、つうか人力では絶望的なほど処理が煩雑なキャラメイク、成長、コンバットや行動の解決、ルート生成などに威力を発揮する。
 MMOPRGがRPGというのであれば、ストーリー部分が剥がれてゲーム・メカニズム部分がむき出しになってるから、とてもわかりやすい例でしょう。

 BioWareお家芸の「ストーリーがメチャクチャ分岐して後の展開にメチャクチャ禍根を残す」RPGというのは、CRPGの王道ではなくむしろ変化球であり異形。優秀なライター軍団を常設しなければ実現は無理。だから他にはなかなか真似できないんですが。

 問題は「プレイヤーがコミットできもしないストーリー、気にもしないキャラクター」を押し付けることというのもゲイダーさんがいつも言っていること。

 「群像もの」というのは、コミック「ワンピース」じゃないがまさに「フック」であるキャラを多数用意して、キャラそれぞれが個人的にコミットしているミッションを与え、読者・視聴者は選り取り見取り、お好みでキャラを選んで一緒にコミットしてねという手法ですよね。
 実は「ワンピース」は良く知らない(「銀魂」派なもんで)ので、ヱヴァにしとくと、なぜレイだけではなくアスカを、さらに最近では、えー、年取ると固有名詞が・・・、マリか、そのようになぜ品揃えを拡充するかってことですね。

 FFXIIIがあえて群像ものを標榜したのになぜ大多数の人がその物語にコミットできなかったのか、なかなか良い研究テーマになると思いませんか。
 ひとつの仮説は、ゲイダーさんの「ユーザーがどこに食いつくのかわかるわけない、わかってるなどと考えること自体がおこがましい」という姿勢が欠けていたということですね。

 それと関連して、マルタイメディア展開の、例えば小説からキャラを持ち込む場合でも「小説を読んでいないユーザーがしらけないように」配慮するということもゲイダーさんは言われています。

 巷ではFFが殿様商売とか、当たり前のことを批判しているようですが、殿様だからしょうがない。
 (なのに横綱相撲ができなかったという悲しい話は置いておいて)どこが殿様かというと、メディア、特に日本のメディアがゲーム設定や開発意図の詳細まで根掘り葉掘り食い尽くすこと、それを最初から期待してることにあると思います。

 まあ、このくらいのエサ投げとけば太鼓持ち提灯メディアが勝手に食いついて、かったりい説明しなくても、ユーザーどもにわかるやろ。やっぱ天下のパワーハウス、SEは楽チンだわね。第一忙しいんだこっちは。
 スクウェアにそういう姿勢がなかったとは言わせない。

 ところが、ユーザーの大半はゲームメディアなんぞ隅々まで読んでおらんのだよ。

 FFXIIIはゲーム内で登場人物に親しみを持たせるきっかけ作りや、ワールドにコミットさせる努力が決定的に欠いていた。もちろん、プレイヤーにとって興味もなく詳しく知りたくもないキャラに強制的に一人称のフォーカスが移る手法も見事に失敗している。
 日本語で書いてあるはずなのに意味不明ってのは、どういうことよ、となる。

 個人的にはFFIXの物語はなかなか忘れがたい。一本道ですよ? そして群像ものでもある。ただその配分は間違っていない。あくまで主人公とヒロインを軸に、そこに他のメンバーも、もう名前すら忘れてしまっている端役も、敵役ですら密接に絡み合ってなくてはならないピースの役割を果たしている。
 プレイヤーにはストーリーは何一つ選ばせていない。だが何度かなぞりたくなるくらい、とてもチャーミングで、かつスカッとする物語になっている。

 チャーミングで、かつスカッとするという例をあげるとすれば、例えば私個人にとってのフック、心をつかまれたのはスタイナーとベアトリスのくだりだ。スタイナーのキャラ造形があれなんで(PSPでヘッドフォーンでやってると鎧がカッチャカッチャまじうるさいw)、そこは無視してみないといけないが、騎士道のなんたるかをステロタイプとはいえ、見事に見せてくれた。んまあ、最後にくっついちゃうのはどうかと思ったけどねw。(やっぱスタイナーの造形を無視し切れてないのねw)

 文章量からいったら、BioWare作品の数十分の一でしょう。数百分の一まではいかないけど。それで必要十分。見事に語りつくしている。逆に研ぎ澄まされた、練りこまれた物語という気がする。

 皆がFFの物語として期待していたのは、あれじゃなかったのでしょうかね。

 

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