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2010年9月 3日 (金)

ゲイダー氏インタヴュー(4完)

 最後はお決まりの「どのキャラが好きですか」の質問です。BioWareの人はみなHK-47が好きですね。あとアリスター。このふたりは開発者側のあげるお気に入りの定番ですね。

 それと、アートとしてのゲームについて?
 え、それ聴いちゃうの?

********

Q: 小説ではキャラクターがとても重要だとおっしゃいましたが、お書きになったヴィデオゲームのキャラクターでお気に入りは誰ですか?

 HK-47 は大ヒットだったね。またそうなった顛末も可笑しいんだ。"Knights of the Old Republic"(KOTOR)に登場するT3-M4とHK-47のドルイドニ体には当初セリフがまったくなかったんだから。
 私が少し暇になったとき、James Ohlen(訳:リード:デザイナー)が「こいつにセリフつけてみたら?」と言ったんだ。最初は文句を言った。ため息混じりに「こいつ暗殺ドルイドでしょ? 一体何を書けっていうんです?」とね。
 
 一週間でセリフを書きあげたら、反応は驚くべきものだった。そのこと自体でも楽しませてもらった。私が面白半分に書いたキャラクターが、最高に受けたんだからね。

 Originsではアリスターが書いていて楽しかったね。多くの人は知らないだろうが、我々はアリスターについての(別の)完全なヴァージョンを用意していた。残忍なヴェテランの戦士としてのね。もうすこし老けていて、非常に真面目なタイプであり、主人公の君を信用していない。これはつまらないキャラだった。

 信用できない奴だから誰も好きにならなかったんだ。女性主人公のロマンス相手としても、男性主人公の相棒としても期待していたんだが、うまくはまらなかった。

 (編集:ゲイダー氏が書いたKOTORキャラクターのひとりである)カースのノリのテイストをやや広げたものだったんだが、男性プレイヤーがとにかく興ざめしてしまった。結局それ以上修正不可能なところまで修正を繰り返すはめになった。

 一からやり直す決断は苦痛ではあったが、今度はうまく行った。アリスターという登場人物、楽しい奴だという性格づけは、とても受けたんじゃないかな。人気のあるキャラクターになったよね。
 
 シェイルもまた一からやり直さなくてはいけなくなったキャラクターだ。HK-47のテイストをちょっとのせていたんだが、私としてはまったく異なるキャラクターなんだ。HK-47 は非情な殺し屋であって、Futurama(訳:フューチュラマ、アニメ)のBenderがそうであるように、非情なところ(心がない、heartlessness)が笑えるところだった。

 これは、もしかしたら非難ごうごうかもしれないが、私にとってシャイルは、石の体に閉じ込められた、ずけずけとものを言う(sassy)黒人女性のイメージだったんだ。書いている間はこのイメージでばっちりうまく行った(笑)。シェイルも楽しかったね。

 モリガンは違った。モリガンは書くのは大変だった。

 これも可笑しいんだ。"The Sandman"(訳:DCコミック、"Watchmen"、"The Dark Knight Returns"並の評判だとか)というコミックを読んだことはあるかな。The EndlessのひとりであるDeliriumというキャラクターが出てくるんだ。モリガンを書き始めたとき、話し方や現実との接し方はDeliriumのようにしていた。彼女(Delirium)は自分がどの惑星にいるかも知らないんだ。

 そして、これもまたうまくいかなかった。もっと「エッジのたった」(訳:うそ(笑)。原文hard-edgedですので、妥協しない、こわもての、とか)人格にした。彼女にロマンスの感情を抱く者にとってその拠り所を見つけるのは難しかった。私はプレイヤーに、他の誰も貫けない鎧を貫いたような気分になって欲しかった。私はあれでうまく行ったと思ってるし、それはとても愉快だったんだが、彼女は書くのに苦労するキャラクターだったよ。とてもとても苦労した。

Q: 「ヴィデオ・ゲームはアートである」問題についてご意見はありますか?

 あのね、それは馬鹿げた質問だと思うよ。なぜって、もちろん、ヴィデオ・ゲームはアートだから。
 誰もが評価するものがアートかい? 違う。いったい誰もが評価するアートがどこにあるんだい?

 ヴィデオ・ゲームは我々にストーリーとインターアクトできる機会を与えてくれる。絵画を例に取れば、君はそれを眺めて評価する。ヴィデオゲームは経験できるアートなんだ。異なるものなんだ。誰もが即座に把握できるものじゃないんだ。

 そして、とても若いメディアだ。そのストーリーを語る潜在力といったら、我々なんぞまだ表面を引っかいている程度だ。

 ゲームはとても素敵な物語をこれまで語ってきた。"Planescape: Torment"をみてくれ。あれがアートじゃないといえる? もちろん、誰かはある部分は子供向けだというだろう。誰かはあれを見てこう言うだろう。「ふーむ、戦闘があってなにかを殺している。どこもアーティスティックとは呼べないじゃないか?」とか。

 もちろん木を見て森を見ずの愚を冒してはいけない。言ったように、まだ表面を引っかいてるだけなんだから。技術的制約がさらに少なくなれば、もっと素晴らしいものをお目にかけることだってできるだろうね。

**********

 んー、申し訳ないが、"Call of Duty"はアートじゃないでしょう・・・。"Red Dead Redemption"がアート? あれが? "Portal"なんてただのパズルでっせ、だんな? "Starcraft"(失笑)。余談だが、大体な、欧米の連中ここらへん褒めすぎちゃうか?

 でも「スーパーマリオ」と冠ついたものは何であっても間違いなくアートだけどな。(お前の立脚点どこだよ?!)

 とか、これって延々と続く議論ですねえ。
 ただ、なんの世界であっても、ポッと出で賛否両論、コントラバーシャルなものが長く生き残りますよね。

 それから"Watchmen"、"The Dark Knight Returns"も積んだままでまだ読んでいないのに、"The Sandman"?

 アメコミはやっぱあの文法がどうもイマイチでなかなか読み進まないんだよなあ・・・。
(文法といってもコミック特有の英語の言い回し(colloquialism)ではなく、コミックのなんつうの、読む上でのお作法つうの? 画像表現のお約束? あれ)

 あら翻訳出てるのね・・・。「ウォッチメン」も出てたし、ヴィデオ・ゲーム(RPGか)と違ってコミックは翻訳の需要があるんだねえ(いやローカライズ・コストの問題でしょ)。

 まあ翻訳本はいらないかな。しかし原本どれ買えばいいのか。

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