DA:O ウィッチ・ハント(4)
このDLCはハリポタを小ばかにするネタが少し出てきますが、本来ファイヤーボールなどをどっかんどっかんぶっ放すのはDnDが本家本元でしょう。
ただしDnD3.5までのウィザード/クレリックは、ぶっぱなした端からそのスペルを忘れていくルール。就寝前にもう一度覚えなおし、一晩寝てメモライズが必要になります。一夜漬けです。
ソーサラー(後に追加されたほかのクラスもいますが)と呼ばれる別種のスペルキャスターは使えるスペル数は極端に制限され、一日に使える回数にも上限がありますが、この覚えなおす作業が要らない。バードもか。
この覚えなおすまで何回まで使えるという方式は、拳銃に例えて「弾丸方式」、「バレット式」とも呼ぶそうですが、正しくは「ヴァンシアン方式」。ジャック・ヴァンスというSF/ファンタジー作家が小説の中で使うため編み出した制約がはしりであり、DnDは明確にこれをパクったと宣言しています。
MMORPGのように永久に撃ち続けることのできる「口開けてクリック方式」というのは、わりと最近だね。これも"Diablo"からかな。
DA:Oもあまり人のことは言えない。スタミナもマナもすぐ枯渇するけど、ポーション中毒者のようにがぶ飲みすればなんとかなっちゃう今風仕様だから。
ハリポタのスペル・キャスティングのノリも非常にコンヴィニエント、ご都合主義なので、DnDサイドから見ると内心忸怩たるものがあったのかもしれないw。
これまでのファンタジー映画だと妙にリアリズムを強調しすぎて、しょぼくれたスペルしか使わないストイックなノリが多く、ほとんど面白くなかったですね。「コナン」の魔術師とか、なんで同行してるのか、たまにわからなくなるw。「ウィロー」なんて魔法使い出たか?と思い出せないくらいでしょう。チャンバラ映画ですね。男性ウィザードも女性ソーサラも出てきますが、ソーサレスのほうは映画の間ずっとねずみかなんかにされてるw。
"The Sorcerer's Apprentice"なる新作映画は期待したのだが、どうも・・・違うようだし。
つうか、ニコラス・ケイジ、もう出てなくていいよ。出すぎだよ!
映画「指輪物語」三部作全編で、スペクタクルなスペルがどれだけ用いられたか、ほんとうに数えるほどしかありませんよね。もちろん、あの指輪自体の魔力や大軍団を生み出す魔法など、全体としてはマナ臭がむんむんしてますが、バトルスペルは非常に少ない。
やはり基本はチャンバラです。
かなりの映画狂の友人は、三部作を見終わるまで指輪物語のガンダルフが魔法使いであることを知らなかった。これにはしばらく笑った。
ドワーフの地下都市で悪魔バロール(バルログ)を食い止めたじゃん!
魔法以外にあんなことがどうしてできるのよw。
「気合」だと思ったそうです。
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「ハドレイ、探してたんだよ!」
「大抵ここにいるがな」
「あっはっは、それはうまい冗談だねえ、宝物庫のことなんだけど」
「あそこはダメだな。立ち入り禁止だ」
「どうせまた、デーリッシュのあたしがいるからでしょ?」
「いや、そうじゃない。センチネルが誤作動してるようなんだ。安全のため誰でも立ち入り禁止だ。別段、日々の生業に必要な場所でもないから、人手が集まるまで調査も放置してる」
そうですかあ。と立ち去ろうとするフィンだが、学術的興味なんかじゃない目的を持つほかの二人はまさかここで引き下がるわけには行かない。
危険は承知のうえで鍵を借り受ける。
自己責任なら仕方ないとウォーデンたちに鍵を渡すハドレイ。
ただ、何が目的なのかを教えてくれという。
「あの彫刻だよ。テヴィンターのことに詳しいので話をしてみたいんだ」
話す彫刻・・・。アイリン以外誰も驚かないのは、タワーでは周知の事実だから。
(本当は主人公ウォーデンもここで驚かなければならないんだが、中の人はすでにもう数回近く遭遇済みだ)
あのサークル・メイジ・オリジン編の懐かしい、あるいは忌まわしいジョワンの一件で赴いたフラクタリが補完されていた地下の宝物庫へ。ほとんど同じマップですがあの時とは逆周りになります。
いきなりセンチネルが襲ってきますが、戦いながらしばらく見ていると、事情がわかってくる。
このヴェイルの亀裂によって、フェイドとリアル世界の間の行き来が可能になってしまった。亀裂がそこここに出現したためフェイドのスピリットの影響によって、センチネルの挙動がおかしくなっているのだ。センチネルを倒したらすばやくヴェイルを攻撃して亀裂を閉じてしまおう。
ヴェイルの亀裂が開いている限りセンチネルは何度でも復活してくる。
ジョワンのフラクタリが保管されていた場所には、もうアプレンティスたちのフラクタリはない。あの一件の反省から安全な場所に移されたそうだ。
サークル・メイジ・オリジンでは特に意味のなかった話をする彫刻。なにか仕込んであったネタがボツられたんだろうか。
今回はヴェイルの隙間が出現したため、半狂乱状態だ。
牢獄が破られた・・・。闇に飲み込まれる、助けて・・・。
ヴェイルの亀裂を全部閉じない限りなんともならないようだ。
ご想像のとおり、さきほどのような戦闘を何度か繰り返すだけです。
むしろ、OriginsやAwakeningに持ち込まれる、このメイジ用ローヴ、ヴェストメントを入手するほうを忘れないようにしたい。
「アイリン・・・。その名前になにか意味はあるのかい?」
「ちょっとやめてよね! 異文化の者にみんな寄ってたかって同じことを聞くのは一体なぜなんでしょうねっ?」
「ああ、そんな意味じゃあ・・・」
「あなたこそどうなのよ? その名前は、どこかの誇り高いお魚のでっぱりにちなんだってこと?」
「ああ、いや、フローリアン・フィネアス・ホレイチオ・アルべブランド・エスカイアってのがちょっと長いからだよ」
「それと・・・、アプレンティス仲間に『フローラ』と呼ばれるのに飽き飽きしたってのもあったかな」
「我エレーニ・ジノヴィアのスピリットなり・・・。アルコン・ヴァレリウスの愛人にして・・・」
「はいはい、アドヴァイザーでもありどうした、こうしたで、家が没落してどうのってもう何度も聞いて知ってるよ」
壊れたエレヴィアンを用いて他の装置を探す方法について質問をすると、スクライが必要だという。Scry、占いですね・・・。
ダガーの形をしたガラスの破片がかぎ。
「アラーサンの光」たちが道を照らす。
「代々アルコンが手にしていた『アラーサンの光』たちは、悪用され、汚され、そして喪われた。テヴィンターが手を触れた全てのものと同じさだめ。
だが、いくつかは首都から脱出した難民たちが携え、喪失を逃れた。エルフの民の悲嘆の叫びはストーンを目覚めさせ、その子等が隠れ家を与えた」
「逃げ延びた先は地下深くのカダハラールの大ホール、今の名をカダッシュという。『アラーサンの光』たちが眠るのはそこ。不信心者らの目から隠されて」
「へえ、やっぱ知ってたんだね。なんて好都合」
「へ? 『最期』って・・・、どういう意味?
・・・、まさか僕に死亡フラッグたっちゃったってことなの?!
ねえ、ちょっと?」
そうではなくて、フェイドの亀裂を塞いだことが、逆にエレーニ・ジノヴィアのスピリットがこのリアル世界に留まる力も奪ったということなんでしょうね。
(フォーラムの説によると、このDLCの後でフィンはアイリンといい仲になって、二人で世界を旅することになり、二度とサークルに戻らないから、というものがあった。それ面白い)
「エルヴィアンは全部互いに繋がってるのさ。一箇所を見つければ他の場所もわかる。まだ存在していれば、だけれど」
ワールド・ワイド・ウェブみたいなもんだよ。ただ相手側のサーバーが立ち上がってるかによるけど、ということでしょうか。
ただ場所のわかっているものは破損し、汚染されているので、そのままでは使えない。何か別のもので魔力を増幅してやらなければならない。
それが「アラーサンの光」たちだ。人(・・・ヒューマノイド)でもないのにわざわざ「たち」とかつけているのは複数だからだ。日本語は不便ね。
きっと、モリガンも同じ道を歩んでいるのだろう。
エルヴィアンが全て喪われたと思っていたフィンは、このフィールド・リサーチのチャンスを見逃すわけには行かないという。
サークル・メイジがサークルから外で活動するにはテンプラーの許可がいるはずだと問うと、ハドレイから以前外出許可をもらっているという。ところがフィンは実はタワーから一度も外に出ていない。まだその権利が有効なはずだ。
「なんだって、初めての経験ってあるよね?!」
断ってもどうせついてきちゃうんでしょう。ヒーラーとして雇っちゃう。
「名前なんだっけ? フローリアン・フィネアス・・・?」
「ホレイチオ・アルべブランド・エスカイア。エスカイア忘れずにね。そこパパがいつもうるさかったから」
エスカイアは敬称なんだけどね・・・。
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いや 友人の方の言われる事も分かりますw
私もガンダルフのイメージは偉大な魔法使いと言うより杖で殴りまくっている脳筋爺ちゃんでした。
このDLCはがっかりしましたね。
分かったのは モリガンの子供の性別くらい。
後は結局はぐらされて 2まで待ってね!と言う事でしょうか。
投稿: | 2010年9月13日 (月) 08時22分
あ、ガンダルフやっぱりそうですかw。一番華々しいのがホビットに見せる花火ですねw。
このDLCには言いたい事が沢山あるのですが、記事はじめたので一旦終わらせなければならないのが辛いですw。
投稿: Vanity | 2010年9月13日 (月) 14時19分