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2010年7月31日 (土)

Dragon Age II 開発リーダーインタヴュー

 こういう時代に過去のことだけから将来を類推するのは、やっぱ大恥をかく原因になりかねませんね。
 もうDA2のネタはしばらく打ち止めだろうと思っていたのですが、なかなかやまない。

 販売までまだ半年もあるゲームについて、Biowareの開発メンバーがここまで露出して熱心に語るというのは、おそらく初。
 固定パブリッシャーとなった親会社EAの意向・影響があるのは間違いないでしょうが、そのEAにしたって、かつては「何、餌が欲しい? これでも食ってろ、文句言うな」という紋切り口調が常だったのに。

 クリエイティヴ・ディレクターのマーク・ダラー (Mark Darrah)氏と、すでに各方面の記事にしょっちゅう登場しているリード・デザイナーのマイク・レイドロー(Mike Laidlaw)氏のインタヴュー@インフォーマー。
 7分以上にわたるインタヴューで、すでにこのインタヴューに基づいて多くの記事が書かれていますので、ほとんどが既出情報ですが、偉い人たちの肉声(ヴィデオでも肉声って言っていいんだっけ?)が聴けるので観てみましょう。

http://gameinformer.com/b/features/archive/2010/07/30/dragon-age-2-team-discusses-story-combat-and-hawke.aspx

 ダラー氏が力説しているのは(これも既出といえばそうですが)、DA:OはPC版を作りこんでからコンソール版に長い時間と努力をかけて「移植」していった。それはそれでうまくいったと思っているが、DA2は(訳:はじめからプラットフォームごとに開発をスタートさせているとこもあり、)それぞれ異なる(ユニークな)経験を提供できると考えていることだ。

 レイドロー氏が強調するのも一部似たような話だが、コンバットに関して言えば、将軍のような戦略的思考と、(訳:映画「300」の)スパルタ人のような激しい戦い振りが以前より強化されており、DA:Oに比べてスピード感とレスポンスの面で「進化」(evolve)しているということである。

 レスポンシブネスに関しては、「枠物語」という形式を用いることで、DA:Oのようにエンディングを迎えてようやく「そういえばあの人はその後どうなった」がわかるのではなく、主人公(プレイヤー)のとった行動の帰結は、即座に目の前に提示されるという意味でも、レスポンスが非常に早くなるとも言っています。 

 5:55あたり、レイドロー氏が「ドラゴン・エイジの世界観」を語るあたりに個人的に興味深い部分がありました。

 「ドラゴン・エイジ」の世界は非常に広いので、本編のゲームでも、小説でも、コミックでも、アニメーションでも、窓を開ければ全く違う世界がそこから見えてくるようになるだろうし、ファンの「ドラゴン・エイジ」に対する見方もそれぞれでまた違ってくるだろう。

**********

 レイドロー氏は何度も"evolve"という単語を使っています。「進化」という訳語が適切かどうかわかりませんが、どうも他のゲームや色々な情報を見て回ってると、なにもBiowareだけの流行ではなく、あちらでの最近のキーワードになってるようですね。
 ジョブズ、iPadあたりの影響でしょうか?

 先のBiowareコ・ファウンダー、ゼスチャック博士の「JRPGガラパゴス化批判」に関する発言とあわせると、非常に興味深い。

 (RPGが国技であった日本という)絶好の環境で安住していたJRPGも、はっと気がついたら環境がやたら悪化していて、慌て(製品は前のまんまで)他に棲みかを探して苦労しているという話。それを他山の石として、常に進化していかないと絶滅するぞ、というお話ですが、さてどうなんでしょうねえ。

 (事実かどうかは別にして)「いつ見ても相変わらず一緒やんけ!」というのがFFシリーズであるとすれば、上の宣言は「見るたびに何か違って見える」という世界を標榜するというものなんですが。DAの小説もコミックもその狙いはわかるんっですが、果たして面白いかと問われれば「うーん、FFの同人誌のほうにもっと面白いものあるかも」と答えるしかない。(おそらくDAが最終的に目指したい)DnDが築いた途方もない世界観の足下にもまだ及んでいないというのも事実。

 「進化」というのはイデオロギーですから、正しいかどうかなんて論ずるものでもないんですが、「進化」しないで「現状に安住」、「惰眠をむさぼる」は、イデオロギーですらないし。それは「守旧」というやつですね。

 自ら進んでマルタイ・ナショナル・カンパニーを目指しちゃった任天堂、スクエニが「日本で売れてるからいいや」など言っちゃいけないんですけどねー。日本でも売れないとなるとしゃれになりませんが。

 個人的には、絶望もしていなければ、急ぎすぎてもいないんですが、そろそろ、"Demon's Soul"のみ例外、みたいな世界から抜け出すものが出ませんかねえ、という気はしますね。

***********

 茹でガエル(ゆでガエル)のお話は、一時期流行もしましたので、良くご存知の人も多いでしょう。
 古い寓話で、「一匹のカエルを熱湯に入れると熱くてすぐ飛び出す。もう一匹を冷たい水に入れ、熱湯になるまで加温すると変化に気がつかず死ぬ」というもの。
 生物学的には、これはウソくさいそうです。

 寓意は「人間というものはいきなり火中に放りこまれると、とっさに生存のため行動するが、徐々に環境が変化していくことには鈍感で(あるいは環境適応能力があるがゆえに我慢してしまい)、手遅れになってしまう」というもの。転じて企業や産業が環境変化を察知できず、または楽に対応可能だと誤解し、あるいは変化についていけずに斜陽化することを戒める警句。

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