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2010年5月31日 (月)

フェティシズムとしてのパッケージ

 フェチズムってのはやはり間違いだそうだ。フェティシズム(英語Fetishism)が正しく、元は仏語fétiche、その元が葡語feitiço、大元がラテン語のfacticiusとfacere、それぞれ英語で"artificial"と"to make"という意味だそうだ。つまり「人工的」、「人造的」が語源ってことかな?
 
 元は呪物崇拝の意味であったといいますが、貨幣へのフェティシズム、商品へのフェティシズム(物神崇拝)は、マルクスに言われなくても現代に生きる者なら誰でも実感として感じているところでしょう。
 なお本記事に性的な話題は出てきません。やれっちゅうならやるかもだけど、このBlogの趣旨じゃないし、なにしろとてつもなく長くなっちゃうよ?

 音楽CDが売れない。iPad上陸で、明日をも知れない紙媒体の新聞・雑誌などが人の不幸をこれ見よがしに喧伝している。まさに日本人の大好きな足の引っ張りあいだ。
 何を今更ですが、楽曲の売り上げグラフなどを見ると圧巻ですね。かつて塩ビ盤が廃れる際のカジュアリティ(死傷者)は、ダイアモンド針メーカーだけだったとも言えそうですが、今回のインパクト、カジュアリティはそれと比較にならないくらい強烈。
 
 レコード屋(死語?)が専業で生き残れるのは、郵便局の保護が必要な過疎地域だけになるのか?(逆だろう、過疎でこそ残れないだろう・・・)

 どちらのケースも音楽の需要が減っているわけではないのは共通してる。
 塩ビからCDへの変換は、供給者側がメディアと物的販路を提供する義務を負っていた商売について全く変化していない。ところが今は消費者側がメディアとネット接続手段を用意する方法に代わった。
 教科書的に言うと究極のミドルマン(仲介業者)殺しでもあります。AppleがMSに企業価値で勝っているのも、中間搾取の徹底排除が勝因、そこだけみた構図はあまり変わらないかもしれない。
(追加:、ああごめんなさい、正確に言わないと。今はAppleが自己以外のミドルマンを尽く皆殺しにする過程にある、が正しいですね)

 「CDを購入することこそフェティシズム」と誰かがのたまっていたが、あなたに教わらなくても、そんなもんは最初からそうだ、と言いたくなりました。あんなプラ板自体に価値がないことは誰でも百も承知だ。
 問題は、ではなぜフェティシズムを抱くのか?なんですが、それもこんな場末のBlogで素人が語るのは役者不足もはなはだしい。なんとかゲームのパッケージの話題までランデヴーしたいんだが、手なりでやるので、どうなりますことやら。
 
 断片的に伝え聞くのは「アルバム」など見向きもされず、「単曲」で購入するケースがすでに主流だという話。しかしそれでも全体の消費が減っていないんだから、音楽市場自体はやっぱり大したものだ。

 「アルバム」が死語かどうか知らない。だが、その昔「アルバム」には「テーマ」がありました。

 でもアルバムに「テーマ」があった時代はもう遠い昔。新譜が出たらつまみ食いなどせず、オーディオセットの前に正座して、初曲に針を落として(CDじゃレーザー光線を投下して?)、夕食に呼ばれようがなにしようが一切中断せずに、あたかもクラシック演奏会か舞台の劇作品か映画を鑑賞するように、じっくり最後まで通して聞かなければならない。その間お茶くらいはすすってもOK。お菓子禁止w。アルコールなどご法度!
 この「規範」が捨て去られて久しいということでしょうか。

 コンピレーション・アルバムというのが今でも破格で販売されているようです。こちらも「テーマ」をもったアルバムではあるが、上とはちと意味が違う。コンピレーションならiPadでもiPodでもPSPでもなんでも、消費者が自力で再現できる。上で言ってるのは演者・作り手側が規程した「テーマ」であり、つまりイデオロギー(思想)。

 別にオンライン販売で「アルバム」なる楽曲の集合体を購入すれば同じだよね? おっさん、さっきから、なに口から泡とばして叫んでんの?

 昔だってCDをレンタルしてウォークマンか何かにコピッて聴いてたでしょ? ディスク自体ほとんど持ってないよ? 頭古すぎない?

 CDだってシャッフル機能ありましたよ? それとあなたチェンジャーとか知らないんじゃ?

 ちがーうっ! おっさんいうな!
 違うのです! ピンクフロイドの「炎」でも「狂気」でも「アニマルズ」でも「ザ・ウォール」でも、キングクリムゾンでも、ラッシュでも、EL&Pでも、ツェッペリンでも、ジャケットを恭しく両手で供えるようにして持ちながら、居住まいを正して聴かないといけなかったのですよ!

 それは歴史的事実だっ。

 あんたら(あんたらいうな!)だって、ユーミンとやらを正座してメソメソしながら聴いてたんだろ?!
 同じじゃねえか。
 一話200円以下でバンダイチャンネルとかどこかで鑑賞できるものなのに、何万円(十万円以上?)もするアニメのDVDセット、しかも初回限定何とかつきで予約して買ってるだろ?!
 どこが違うんじゃ!

 はあはあ。

 そう、そこがフェティシズムだったのです。
 なんらかの価値、イデオロギーが崩壊したのです。それは構造自体なのかもしれない。

 リゾームなのです。 

 音楽関係では個人的に耳障りの「いやな」用語がある。「捨て曲」もその一つ。
 「捨て曲ナシ!」とか褒め言葉で言うことが多かったが、それ自体無意味な言葉だと憤慨していたときがある。アーティストが選んだ楽曲には何らかの「意味」があるはずだっ!
 なぜ本人でもない貴様にわかるんだ?

 いや、違うって。アーティストになんて自由はないよ。しかもみんな実直で仕事熱心かどうかもわからんし。途中で投げ出して、雇われプロデューサが四苦八苦した結果なのかもしれないし。普通はわがままな人が多いから新曲作らないで、隙間埋めるために昔のボツ曲つっこんだのかもしれないし。マーケティング上の理由で「ちょっとスカスカでお得感ないから、これつっこんどきますね」かもしれないし。

 そういう送り手側の都合、完全優位だった世界も今や見透かされて、単品で買ったほうがお得だよー、とかそういう自業自得もあるかもしれん。

 ま、大昔のラジオ文化ってのは単曲勝負、イントロかサビでリスナーの心をつかんで何ぼだったみたいだから、そこに回帰してるって言えばそうなのかもね。

 なかなかゲームにたどり着かないな・・・。このまま漂流して行方不明か?! 

**********

 "Live Free or Die Hard"からのクォート。

(カーラジオから大昔のロックが流れて喜ぶマクレイン刑事に向かって、若き天才ハッカー、マット・フェレットが)

「ラジオでポップミュージック聴いた一番最後っていつよ? ああ、十年単位でいいよ?
 70年代? そうだな・・・、そうそう、マイケル・ジャクソンがまだ黒かった頃かな?
 ロックなら・・・パールジャム。10年前までなら遡れるよ。20年前となると、ザ・キュア?
 なんも知らないの?」

 (私のつぶやき)悪かったな・・・。パールジャムなら20年遡れるぜ・・・。

"When was the last time you remember turning on the radio and listening to popular music? Or, just give me a decade. The 70's? I'm guessing - was, was Michael Jackson still black? Pearl Jam - I'll go back ten years with you. Ten years - 20 years, The Cure? Nothing? "

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