フォト

新ブログ

無料ブログはココログ

« オルタナティヴ・RPG | トップページ | メタゲーミング »

2010年5月10日 (月)

"Rangers lead the way !"

 海外ゲーム関係の軽いネタはいっぱいあって、頭からぽろぽろこぼれそうですが、ちょっと変わった「ゲーム」のお話。

 本業にはいつ復帰するんだよ?!とお叱りも受けそうだが、DA:OやME2はボチボチとマイペースで周回してますので、誰もが忘れた頃にアップ予定です。
 地雷になりそうだがDA:OのDLC"Darkspown Cronicle"と"Alpha Protocol"ももうすぐですし。
 気長にやります・・・。いや、プレイ自体はできるんですが、記事にするとなるとかなり気力と体力必要なんすよ、これ。
 
 ここから先は信じるか信じないかはあなた任せ。産経新聞はご承知のとおり"skewed to the right"であるし、一個目はH山批判ネタであるのはあきらかなので。
 ここは政治を云々するブログではない。ゲームの方がずっと大事だからw。
 つか政治を云々するブログ読む暇あったらこっちへ。(おいおいw)

 http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100507/plc1005070255004-n1.htm
 
 さて、リンクなんて面倒くせえという方のために私が引用したい部分だけ選ぶ。

 昭和16年夏、首相官邸近くに総力戦研究所という組織が設立され、「日米もし戦わば」の図上演習を行った。
 その結果は以下のとおりだそうだ。

 「日本現在の国力をもってしては、敵と互角で戦える期間は精々2年であり、その後は漸次国力が消耗し、最後にはソ連の参戦を誘致して日本は敗れるだろう」(高山信武『昭和名将録』)

 まるで見てきたかのような予言。

 「このとき、近衛文麿首相は熱心に耳を傾け、東条陸相は真剣にメモを取り続けていたという。」

 「なのになぜ?」というのが元のコラムの論旨に通じるのですが、そこはお読みいただければよし。

 さて、もう一つ。こちらは現代の米海軍。

 http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100509/plc1005092006006-n1.htm
 

 これも引用したい部分だけ要約すると、

「米海軍では近年、「真珠湾攻撃以来の海戦大敗北」が相次いだ。図上演習などの結果ではあったが『米海軍敗北』の意味は小さくない。」

「米国の外交政策専門誌に昨年末『米国はいかに海戦に敗北したか』という論文が掲載された。筆者は米統合参謀本部諮問委員を務めたジェームズ・クラスカ氏。」

 どう負けたか興味がある向きはリンク先をお読み下さい。ここではそれは問題ではない。
 もういっちょ。こちらの仮想敵を担当した海兵隊退役将軍の発想は素晴らしい。これもご興味があればお読み下さい。

 「米国防総省が冷戦終結後、最大規模で行った図上演習『ミレニアム・チャレンジ2002年』もその典型。秘匿された仮想敵国は間違いなくイランであったが『真珠湾以来の大失態』に関係者は愕然(がくぜん)とした。『イラン軍』を率いたのはライパー退役海兵隊中将…。」

 この例ではライバー中将の「奇策」によって「勝てなくなった」海軍の指導部がマジギレしてライバーを「仮想敵役」から解任、また彼の用いた奇策を禁止、撃沈されたはずの艦船は「チャイ、なかったこと」にされて無傷で復活。そしてようやく勝ったそうだ。

 どこで読んだか忘れちゃったのですが、確か史実上の珊瑚海海戦からミッドウェイ海戦まで繋がる一大キャンペーンを想定して帝国日本海軍が図上演習したときも、先の海戦で撃沈されたはずの空母二隻がちゃっかりあとの海戦に無傷で復活して登場したそうだ。
 最近のRTSかっつの!
 いや、ゲームなら笑えるけどねえ。ただし、マージャンなどで「チャイ」やると身の危険とかもあるしねえ。

 そういえば、帝国日本海軍は戦果報告であんまり米空母を何隻も撃沈したことにしちゃったもんで、天皇陛下から「サラトガはすでに2回ほど撃沈されたはずだが」と大変厳しいご指摘まで賜ったとの話もどこかにありました。

 せっかくお金かけて、知性の粋を集めて大規模な図上演習をやっても、その結果は最初からなかったことになるという。
 ではなぜ、そもそもそんな演習するんだ? それは好都合な結果が出たら「ほら、作戦は成功するのだ!」と人を説得し、もっと大事なことには、重大な決断を前に不安にかられる自分を納得させる材料に使えるからです。
 こんなもんインチキ占星術と変わらんですよね。
 花びら占いを何度でもやり直しちゃう乙女とも。一面の花畑が全部摘み取られるとかw。

 ご存知、映画「史上最大の作戦」"The Longest Day"でも同じ。
 独エーリッヒ・マルクス(Erich Marcks、ここはドイツ語読みです)中将、当時第7軍隷下の第84軍団(司令部:サン・ロー)の司令官でしたが、映画ではD‐Day直前の机上演習で、「悪天候の日にノルマンディに上陸する」という「奇策」で勝利したと悦に入ってますよね。「私は机上演習に負けたことなどない」とも言ってます。

 彼は史実上でもノルマンディ上陸説を力説していたようです。
 でも誰も真に受けなかったんですね・・・。
 実際に米英加などの連合軍がノルマンディに上陸した日。なんとその日は彼自身の誕生日でもあったそうです。映画でも誕生パーティが出てきたかな。

 名著「失敗の本質」によれば、当時の日米海軍の戦闘組織上の特性には、決定的な違いがあった。硬直的、名目重視、年功序列重視の日本に対し、柔軟性重視、目的本位、信賞必罰な米国であったという。
 上の産経新聞の話が本当なら、米国ですら、「政治的クソまみれ」"poritical shit storm"になることも十分ありうるということでしょうか。
 でも彼らは間違いから学ぶのも早い。平和寄生虫の日本人としては、それができるだけ早く、できるだけ小さな間違いであることを祈るばかりだ。(だめだな、政治の事書いちゃw)

 結論。やっぱ、こんなものは職業としてやるもんじゃないんだな。
 遊びでやるのが一番ですね。遊びが高じて「レッドオクトーバー」を書いて超売れっ子になるかもしれないしね!(ないないw)

 最近では残り少なくなった肉食系ウォー・シミュレーション、「ハート・オヴ・アイアンIII」とか続けてやる体力・気力がないかも・・・。それが不安で手を出してないが、昔はその元となるボードゲームの「サード・ライヒ」(第三帝国)とか徹夜でぶっ続けでようやったものなんですがね。 

*********

 ウォー・ゲームが兵棋演習"Koenigspiel"から始まったのは確かでしょう。チェスの起源はそれよりもっとずっと前だそうだ。
 もちろん職業軍人たちはずっと続けてやっていたんでしょうが、商品として世に出たのはチャールズ・S・ロバーツが1952年に"Tactics"という本格的ボード(ミニチュア)ゲームを発売してから。その成功を受けた彼が1958年にアヴァロンヒル社を創立する。その年に出した改良版"Tactics II"が、今でもまだ遊び続けられている元祖様。
 当時は、米国防当局が「ロバーツはなんらかのルートから軍事機密を入手して作ったのでは」と疑われるほど高い品質のものだったようです。
 「だったようです」とか書いていますが、もちろん遊んだことがあります。ただ相当お化粧された後年のもの、例えるならアイスクリームで三つ玉トッピングてんこ盛りを先にやっていたから、バニラ味すぎて、どうかなとは思いました。
 その後のウォーゲームの大部分は、この原型の変奏曲をいかに奏でるかにかかっていた。

 TRPGの始祖のひとつと思われている"Dungeons & Dragons"の創世記にも当然影響を与えている。コンバット処理方面や、移動ルールなどなど。トールキンが父なら、ウォーゲームが母かもしれない。

 別段すべてのゲームはこれが起源だなどと、きばるつもりもない(明らかにそうではないパズル系を代表とするものも存在しますからね)。
 だが大きな影響を与えているのは間違いないでしょう。

**********
 
 久々に映画クウォート。

 "The Longest Day"で、あの血のオマハビーチに上陸した、ロバート・ミッチャム扮する第29歩兵師団の副師団長、ノーマン・コータ(Norman Cota)准将。
 ドイツ軍の防衛網で一歩も進めなくなり、士気阻喪状態となった部下を鼓舞するこの名セリフ。 

「このビーチに残るのは二種類の者だけだ。すでに死んだ者と、これから死ぬ者だ。さあ、けつあげろ、29師団!」

 "There are only two kinds of people who are staying on this beach: those who are already dead and those that are gonna'die. Now get off your butts, you're the fight'in 29th. "

Wikipediaによれば、実際の発言は次のようなものだったようです。

「諸君、このビーチで殺されるくらいなら、内陸に入ってから死のうぜ」

 "Gentlemen, we are being killed on the beaches. Let us go inland and be killed."

**********

 あのビーチに行かなくて済むことをありがたがりつつ、Call of DutyでもMedal of Honorでも遊ぶ。平和ってそういうこと。

« オルタナティヴ・RPG | トップページ | メタゲーミング »

ゲーム」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1250934/34622556

この記事へのトラックバック一覧です: "Rangers lead the way !" :

« オルタナティヴ・RPG | トップページ | メタゲーミング »

2015年8月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31