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2010年4月28日 (水)

Apocalypse Now (But, why now ?)

 これはちょっと・・・。EAが「地獄の黙示録」、アポカリプス・ナウをゲームにする?

http://www.gamespot.com/news/6257729.html?tag=other-user-related-content%3B2

 根拠は、ロサンゼルスの開発スタジオが次のドメインを取得したという情報。

 ApocalypseNowGame.com
 WarIsNotAGame.net

 今日だけはGameSpotのガイジンたちのコメントに諸手を挙げて賛成だよ。

 「勘弁してくれ、偉大な映画をくだらない凡ゲーにするな」
 「映画タイアップ・ゲーは最初からクソゲーに決まってる、やめてくれ」
 「映画のゲーム化は、必ず映画の精神を台無しにするじゃないか」
 「過去の名作は、そのまま静かに放っておいてくれよ」
 「次はなんだ? カサブランカ・ザ・ゲームか?」
 「この臭いわかるか? 朝のタイアップ映画の臭いはサイコーだろ? 
  つまり、・・・"FAIL"の臭いだ」

 やめてくれーーーw。
 どうやってもロクな結果にならないのは目に見えてるよ。
 なんだ、コッポラがまた金に困ってるのか?
 映画は撮ってないようだが、プロデューサーはやってるようだし。
 あれか、娘のソフィアが二匹目のドジョウ狙いでちょーしこいて余計な映画作りたがって金が要るのか?
 "Lost in Translation 2"(「ロスト・イン・トランスレーション2」)とかw。
 やめてくれーーーw。

 「地獄の黙示録」といえば、ME2のイルーシヴ・マンのCVでお馴染みの(どこがw)、マーチン・シーンの若々しい(てもあんとき既に39歳だったんだねえ・・・)姿もさることながら、やっぱ(「チャーリーはサーフィンをしない!」)キルゴア中佐でしょう。

 映画"Apocalypse Now Redux"がBDにならないのかとずっと待っていたら、DVDすら発売しなくなり(中古のみ)、ガッカリしていたところなので、これを機にBDよろしくお願いします。"The Complete Dossier"はどっかにあるはずなんだが、見つからんのです。
 同じ映画をVHSで集め、DVDに買い替え、やっぱBDも欲しくなる。ただのバカです。

 なお、コッポラは信奉する黒澤明を真似したのか、いつまで経っても映画を完成させず、予算も底を尽き、"Apocalypse When ? "などと揶揄された。その経緯をつづったドキュメンタリーもまあ、参考になりますね。

 「アバター」が「地獄の黙示録」中盤のヘリボーン戦闘シーンをオマージュしてるのは一目瞭然ですが、さすがキャメロン、ただドンパチやるだけ、コッポラのような味わいもアイロニーも何もないものにしてしまったw。彼のあのオバカなところがいいんです。

**********

 別に、映画クウォートのネタ稼ぎじゃないもんw。

  あのシーンのセリフだと普通わかってくれるかと思いきや、最近は「そんな映画あったんですか?」と素朴につっこまれることもあるので、少し説明だけはしよう。 

 コンラッドの小説『闇の奥』"Heart of Darkness"をモチーフにしたというだけあって、難解なセリフの多い映画ではあるのですが、謎めいたセリフが多く、これといった名セリフは意外と少ないね・・・。

 「地獄の黙示録」でカーツ大佐が叫ぶ「恐怖だ! 恐怖だ!」("The horror! The horror!")は、小説でもそのまんまで、「地獄だ! 地獄だ!」などと訳されてた。
 
 コンラッドのは非常に短い小説でしたが、白人じゃない私から言わせれば「白人がなぜジャングルを恐れるか」という話。白人からみれば「文明人はなぜジャングルの闇を恐れるか」という話。日本人の癖に後者で解釈する奴を私は信用しないがな。

 例えば、「すなわち人間の魂の深奥に広がる闇の意でもあり、西洋人に限らず全ての文明人に共通する・・・」
 いや、まったく共通しないよ? 簡単に「全て」とか言うな。
 だって日本人とか自然との調和・共生がまず先にあるから。西洋人みたいに自然を克服、征服・支配しようとしないから。
 「もののけ姫」でも観て勉強したら?

 だから「地獄の黙示録」は、こちらであまり受けなかったのかもしれないね。
 日本人はあまりジャングルを怖がらない、つか、白人の覚える恐怖と同じレベルでは味わえないのではないか。やはりジャングルを住処としたマウンテンゴリラを始祖に持つA型気質の日本人だからか(どんな根拠だ、それ)。
 ま、最近だと「無知」というファクターも入ってくるのでなんともいえんが。 

**********

 時は1969年、ローグ化してジャングルの奥地、カンボジア領内で王国を築いてるという元米陸軍特殊部隊のカーツ大佐(マーロン・ブランド)を「暗殺」するため、同業者のウィラード大尉(マーチン・シーン)がジャングルの奥地まで海軍のパトロールボートで河を遡って行く、その途中で様々な地獄絵図を見る話。
 映画の大部分、主人公は傍観者という変わったつくり。黙示録という題名ですが、ダンテの地獄篇もかなり意識してるそうだ。

 ちなみにその指令は、"terminate the command of the Colonel Kurts with extreme prejudice"、 究極的な損害を与えることで活動を停止に追いやれ、つまり「処刑」せよ、という特殊部隊特有の言い回しだそうだ。
 主人公ウィラード自身もすでにヴェトナムの経験がトラウマとなり、そこから抜け出せない状態となっているのがミソ。 

ウィラード: ここのやり方には耐えなきゃならん。アメリカ人はベトナム人をマシンガンで切り刻み、それから絆創膏を貼ってやる。全部ウソだ。そして俺は次々とそういうウソを見せつけられるたびに、ウソがどんどん嫌いになっていく。

It's a way we had over here for living with ourselves. We cut 'em in half with a machine gun and give 'em a Band-Aid. It was a lie. And the more I saw them, the more I hated lies.

 途中でべトコンが潜んでいると目される村のそばを通過しなければならなくなる。ウィラードたちを前線に送ることに気乗りしなかった空中騎兵、ヘリボーン部隊のキルゴア中佐(第一騎兵師団第9騎兵連隊; 1/9 Air Cavarly)は、ウィラードと同行しているランスが著名なサーファーであることを知って喜び、サーフォン談義に花を咲かせる。そしてくだんの村がサーフィンにうってつけの波が打ち寄せる海岸にあることを知り、突然村への攻撃を決定する。
 厳重に防御された村を、ただサーフィンのために攻撃することを咎める部下の少佐に対してキルゴア曰く。

キルゴア:ニュージャージー生まれの貴様にサーフィンの何がわかる?!

"What the hell do you know about surfing, Major? You're from goddamned New Jersey!"

キルゴア:べトコンはサーフィンをしない!

"Charlie don't surf! "

 そして翌早朝、あの超有名なヘリボーンの戦闘シーンです。
 頑強に抵抗を続ける林の中の臼砲は、航空支援を呼び、ナパーム攻撃で林ごと焼き尽くす。
 ナパームとは、ぶっちゃけるとガソリン爆弾。焼夷弾です。ガソリン原料のナフサとパーム油の合成語すね。ほんとは「ネイポム」に近いんだけど、なぜか日本語ではナパームになっちゃった。

キルゴア中佐: わかるか、この臭い、わかるか?
ランス: なんすか?
キルゴア: ナパームだよ、坊主。この世に二つとないこの臭い。
朝のナパームの臭いが好きだ。12時間ぶっ続けである丘を爆撃したことがある。攻撃が終わって丘に登ってみた。べトコンは誰一人、死骸の欠片すら残っちゃいなかった。あの臭い、丘全部を覆うガソリンの臭い、あれは勝利の臭いだ。
 ・・・この戦いもいつか終わる。

"Smell that? You smell that?"
" What? "
"Napalm, son. Nothing else in the world smells like that.
I love the smell of napalm in the morning. You know, one time we had a hill bombed, for 12 hours. When it was all over, I walked up. We didn't find one of 'em, not one stinkin' dink body. The smell, you know that gasoline smell, the whole hill. Smelled like victory. Someday this war's gonna end... "

 これがキチガイ中佐だと思っちゃうと、この映画の意味を見失う。
 キルゴア中佐は、古き良き戦争英雄、戦争映画のヒーロー像なんですね。
 要するにジョン・ウェインなんすよ。それがこの映画の中に放りこまれると突然、キチガイに見える。コッポラはそれを狙ったんでしょう。

 昔、誰かが言ってました。「昔の戦争映画なら、この大掛かりなお金をかけたへリボーンのシーンはクライマックスに持ってくる。ところがコッポラは開始早々にクライマックスを持ってきた。映画全体がアンタイ(反)・クライマックスだよ、というシグナルなんだ」

 映画の中でウィラード大尉(つまりコッポラ)は、キルゴア中佐をこう評しています。

ウィラード:結局、キルゴアは悪い将校じゃないんだろう。兵士を愛し、彼らと一緒にいると安全だと感じている。例の変な光が身の回りを取り巻いてる連中のひとりだ。自分だけはかすり傷一つ負うことすら絶対ないとわかっている。

"Well, he wasn't a bad officer, I guess. He loved his boys, and he felt safe with 'em. He was just one of those guys with that weird light around him. He just knew he wasn't gonna get so much as a scratch here. "

 エルウィン・ロンメルは大佐時代からずっと最前線に立って戦い、戦闘を指揮していたがほとんど負傷していない。でも彼の副官はたくさん死傷した。

 この後も映画は延々と続きますが・・・。この辺でw。

ランス:ディズニーランドだって?! バカいうな、ディズニーランドよりこっちがよっぽど面白いよ!

"Disneyland? Fuck, man, this is better than Disneyland! "

 アメリカ合衆国は、自国がディズニーランドであることを隠すためにディズニーランドを作った。(ボートリアール)

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