フォト

新ブログ

無料ブログはココログ

« 【ME2】オールド・ブラッド、モルディン(その2) | トップページ | 【ME2】オールド・ブラッド、モルディン(その4) »

2010年3月 1日 (月)

【ME2】オールド・ブラッド、モルディン(その3)

 中でシェパード自身が言っていますが、こんな話を世間話のようにちゃらけてやる根性は私にもないので、淡々といきます。

7650
 タンク・ベイビーとはいえクローガン、成人の儀式も済ませたグラントを連れてきたが、戦闘に役立つ以外はこれといって会話に割り込むことも少なかったようだ。

7651
「有益なデータを回収。しばし待て」

 標準的な治療方針のようである。モルディンが嫌う 「焦土作戦級の」ホルモンレベルの免疫抑制剤投与を避けているのは優れた方法である、喜ばしいという。

7654
「不妊疾病の開発について、そうやって明るく世間話のように話す奴はあまりいないぞ」

7655
「開発ではない。修正。既存のジェノフェイジの制約あり、極めて困難。百倍以上複雑。過失許容外、悪性腫瘍による完全不妊の発生あり、効果減少のおそれあり、不作為の場合より悪化の可能性あり。クローガン人口の抑制、千分の一、ゆるぎない目標、最適な成長、園芸に類似」

7658
「お前がどんなに美化しても、これは殺人、しかも何百万もの数の大量虐殺だ!」

7660 
「否。殺人にあらず。不妊を修正、神経系への致死的影響を防止。
 我、多数を殺害。多数の手段で。銃撃、ナイフ、麻薬、テックによる攻撃、農工具すら使用。だが医薬品は用いず。

7668
「モルディン、どうやったらジェノフェイジに賛成できるんだ? トゥチャンカで起きたことを見ただろう?」

 モルディンによれば、トゥチャンカの現状はジェノフェイジ以外がもたらした。クローガンの内紛の核の冬が直接の原因で、サラリアン接触以前のこと。
 すべてはクローガン自身の選択によるものだ。クローガン・リベレオン時に停戦を拒否し、ラクナイ戦争後に勢力を異常拡大した。ジェノフェイジ以降は部族が分裂し、果てしなく抗争を繰り広げている。

「ジェノフェイジは医学。核兵器にあらず。ヴィールスによるクレータ発生なし。惑星の損傷はクローガンの過失。サラリアン無関係。モルディン無関係」

7674
「では、クローガンが統一国家を設立すれば歓迎するのか?」
「もちろん。統一クローガン銀河を救済、ラクナイを撃破」


 モルディンによれば、ジェノフェイジは罰ではない。不妊特性を変更し、劣悪ではない環境下に適合するよう単に修正しただけだと。
 モルディンがジェノフェイジを修正した点についての責任もないという。クローガンは戦争犯罪者だ。交渉を拒否し、テゥーリアンが通常の戦闘で勝利だけでは、クローガンが再起する恐れを払拭できなかった。
 通常兵器による攻撃はリスクが高すぎた。クローガンは強力だった。ジェノフェイジ以外の選択肢は存在しなかった。
 クローガン自身がジェノフェイジを求めたに等しい。我々か彼らか。勝利することに弁明は必要ないだろう。平和的解決など想像もできなかったのだ。

7666
「研究時代はどういう生活だったんだ?」
「ジェノフェイジ研究時代、最良のとき。アイデアとともに起床、朝食時に討議、午前中実験。午後統計的分析、夕食中にシミュレーション解析、深夜までデータ設計。
 笑い、エゴ、口論。銀河最大の難問、莫大な資源を自由に利用、入手不可能なものなし」

「当時のメンバーとは今でも連絡を取り合うのか?」
「否。研究で皆変貌。孤立クローガン部族にテスト投与。結果良好、トゥチャンカ全土に投与。プロジェクト終了。別離。公私個々人で出生率低下確認。チームの任務に不適」

 もうこれでいいじゃねえか、話はわかったから勘弁してくれよと思っても、血も涙もない?Biowareのライターはさらに残酷な事実を突きつけてきます。

7681
 ああこれは・・・。

7696
 実験台にクローガン、しかもメスの遺体。

7684
「クローガンの遺体、メス、腫瘍から見て実験台。拘束の跡なし。志願者」

 ウェイルロック族の女子は、不妊治療のため自らを実験台に差し出した。

7686
「無価値。無駄な死」

7688
「死んだクローガンを見てお前が動揺するわけはないと思っていたがな?」
「何?何ゆえに? ジェノフェイジの作用のため? 無関係。因果関係なし」

 モルディンの主張。生体クローガンの実験はしていない。医薬品により死をもたらすことなど、考えることもできない。このメスの死の責任は自分にはない。自分の行ったことに対するただの反応である。

7690
 人口抑制が目標であった。このような事態を望んではいなかった。論理的に許容できるが、だが不必要なこと。命をムダに粗末にしているのを見るのは耐え難い、と動揺を隠せないモルディン。

 モルディンは効果を確認するため、上層部の反対を押し切ってまで、年に一回偵察活動として水、細胞サンプルの採取をしていた。自分の目で見なければ気が済まなかった。
 自分の目で見て、これが必要不可欠な措置であったことを確認したかった。
 モルディンはトゥチャンカで小さな写真を撮ってオメガの診療所にまで携えていた。それを見て、なぜ自分が診療所を開設しているのか、忘れないようにするために。

7697
「若き母、安らかに眠れ。神を見つけ、ここよりましな場所を見つけますように」

 ジェノフェイジ・プロジェクトはモルディン自体も変えた。数百万の潜在的な人生を修正し、その結果も目撃した。エゴ、謙遜、それらは両面。命のもろさ。銀河の広さも同様。

 プロジェクト終了後、彼は宗教の研究をはじめた。多様な種族の宗教からは、様々な疑問のみが導き出され、答えは見出せなかった。

 数百万の潜在的な命を奪った医師が贖罪を探求していたということなのか。

7702
 ジェノフェイジ修正プロジェクトは壮大だった。科学的な偉業、倫理的葛藤。クローガンの反応は感情的で、悲劇的だった。
 罪は感じない、だが結果に責任は感じる。自分は医師として教育された。ジェノフェイジは不妊性に影響を与える。殺人ではない。
 だがその結果としての死体の山を目の当たりにしたとき、全体像を見ることはあまりに 難しい。

 だがサラリアンにはヒューマンのヒンズー教のそれに似通った輪廻転生の発想がある。
 生命が朽ち果てることはない。過ちは来世で修正される。学び、適応し、改良される。
 クローガンたちの命がここで終わることは信じない。耐え難い浪費だ。間違いは修正されなければならない。

7710
 そこまで自己の内面に葛藤があり、救済の探求が必要だということは、やはりジェノフェイジ自体過ちだったのではないのか。

7712
 すべてのシミュレーションが全体戦争を指し示していた。絶滅戦争だ。
 ジェノフェイジが良いのか、ジェノサイド(皆殺し)が勝るのか。
 銀河をクローガンから守るのか、クローガンを銀河から守るのか?
 ジェノフェイジを治療すれば希望が生まれ、喜びに満ちるなど、ヒューマンの発想。クローガンは戦って逃げ延びる事を選ぶ。
 そんなことをすればトゥチャンカにカオスが訪れる。勝利者は戦争経済に移行し、巨大な軍を作る。銀河中に拡大する。戦争が不可避。全面戦争・・・。

7719
 ヒューマンの俺からすれば、この死んだクローガンを見てると、彼女が救われたとはとても思えんがな。

 ジェノフェイジかジェノサイドか。果てしなき議論。堂々巡り。だがモルディンはやはり宗教的価値に救いを見出していた。一言で書くとそういうことでしたが、一言で書くテーマではありませんでした。

« 【ME2】オールド・ブラッド、モルディン(その2) | トップページ | 【ME2】オールド・ブラッド、モルディン(その4) »

Mass Effect 2」カテゴリの記事

ゲーム」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1250934/33566837

この記事へのトラックバック一覧です: 【ME2】オールド・ブラッド、モルディン(その3):

« 【ME2】オールド・ブラッド、モルディン(その2) | トップページ | 【ME2】オールド・ブラッド、モルディン(その4) »

2015年8月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31