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2009年12月 4日 (金)

ブレシリアン・アウトスカート(エルフうんちく)

 Originsのエルフについて、いままで詳しく触れていないので、ここで少し触れておきます。画像のほとんどない、文章だけの回になりました。(私の場合、本来手なりで書くと、こうなります)

 エルフの不老不死については「指輪物語」などで皆様ご案内のところでしょうが、個人的にいつも心がざわつくのは、ほおっておけば半永久的に行き続けることができるエルフ族の戦士らが、なぜ熾烈な戦闘に望んで参加し、次々と斃れていくのか、というあたり。
 きっと勇者は神の国に招かれ、桃源郷で暮らすことが出来るという強い信仰心があるのでしょう。そうでないと少なくとも私は納得できない、説明がつきません。エルフは自然死、つまり老衰をしないわけですから、事故か戦乱でもない限り死なない。
(指輪物語では、人間と交わることで不死性を喪うとのくだりもありましたが)

 下に出てくる、エルヴヘナンとヒューマン国家との交流というのは、南北米大陸の発見、大航海時代、コンキスタドールの世界分割時代を模しているのでしょう。西欧人が持ち込んだ「疫病」に免疫を有していなかったため、南米の古代文明全体が死滅したとされる説をなぞっています。また、ヒューマンの都市に寄生するようにして、エイリアネイジで困窮と共に生活せざるを得ない今日のシティエルフは、一時期のネイティヴ・アメリカン(かつての呼び名ではアメリカ・インディアン)を連想させます。もちろん、先住民ではなく、ドレイという意味まで取り込めば、それは黒人問題にも容易に結びつけることが出来る。

 十字軍遠征を言い換えたに等しい「聖なる行軍」では、聖地エルサレムこそ登場しないのですが、クリスチャニティと対比する意味でイスラムの民になぞらえているともいえる。もっとも、現実世界におけるすべての十字軍遠征がエルサレム奪還、イスラム教徒との戦いではなかったそうですが。
 イスラムの民は、聖戦を戦うことによっても死後、桃源郷に招かれるらしい。もちろんイスラムの教えに限らず、それは多くの宗教でも共通した規範なのでしょうが。

 ひとたび国を追われ、デールズに新しい国をもうけたにも係わらず、信仰の違いからまたそこを追い出されて放浪の民となる。現実世界のきな臭い歴史では、類似した事例の枚挙に暇のないテーマでしょう。「約束の地」イスラエル、あるいはそのため放浪の民となったパレスチナに限りません。

 Originsの民族の中で他民族から最も虐げられた歴史を持つエルフ族。現在では、エイリアネイジに暮らすシティ・エルフと、放浪生活を送るデーリッシュ・エルフに大別されます。

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Elf_malefemale

 エルフ

 (指輪物語、D&Dのように)不死、あるいはヒューマンからみて不死と見分けがつかないくらいの長寿ということではない。ただ現存するエルフ文化が伝えるところによれば、かつて、エルフの神々を信奉し、自然とともに暮らしていた頃には、不死の存在であったという。
 シェムレン(Shemlen)、あるいはシェム、早死にする子ら、ヒューマンをさすエルフの言葉であるが、エルフが最初に出会ったシェムは、テヴィンスター帝国のメイジであった。ヒューマンと親しく交わるうちに、エルフは遺伝的に自分たちが劣性であり、両者の間に生まれる子らがすべてヒューマン、早死にする子らであることに気がつき始める。またヒューマンとの間にもうけた子らだけに限らず、彼らと交流することによってエルフ自身が寿命を持ち始め、はじめて老い、そして死ぬことを知った。

 それゆえに、エルフはヒューマンとの交流を絶ち始めた。テヴィンスターは、これを敵対行動と受け止め、エルフの本拠地であるエルヴヘナン(Elvhenan)への侵攻を開始し、エルフを奴隷とした。エルフは不死性を喪い、神々の恩恵も喪った。戦いの詳細は歴史の狭間に埋もれてしまったが、エルヴヘナンから略奪されたか、あるいは一部のエルフが帝国に組し持ち出したと思われる芸術的遺産が、テヴィンスター帝国の遺跡に残されている。

 過去のある時点で、エルフはデールズ(Dales)に第二の故郷を設立し、喪われたエルヴヘナンの伝承と文化、さらには古えの神々への崇拝を復活しはじめた。
 ところが時を経るとともに、チャント・オヴ・ライト、メイカーへの信奉がヒューマンの国々の間に普及し始め、チャントリーへの改宗を認めないデールズと、周囲のヒューマンの国々との関係は冷え込みはじめた。チャントリーはついに、デールズから攻撃を受けたとの名目の元、聖なる行軍(Exalted March)を敢行した。デールズは陥落し、再び本拠地を喪ったエルフたちは、ヒューマンの国でエイリアネイジと呼ばれる居住区に生活してヒューマンの神であるメイカーを信奉するか、あるいはデーリッシュに参加してエルヴヘナンの喪われた文化を復活させるため生涯を捧げるか、いずれかの選択を迫られたのだ。

 アラーサンの滅亡(The Fall of Arlathan)

 年月がまだ数えられる前、われらは栄え、永遠であり、そして決して変化することのない民であった。オークの大樹のように、伝統に忠実で、根をしっかりと張り、天にも届く勢いであった。

 不死である以上、なにも急ぐことはなかった。ときには何ヶ月も神への祈りを捧げた。物事は何十年もの間の議論を経て定められ、紹介の挨拶は何年も続いた。折につけわれらの先祖は、何世紀ものあいだうたた寝に興じたが、それは死ではなく、フェイドの夢の世界をさまよっていたのであった。

 その頃、われらはすべての地をエルヴヘナンと呼んだ。古えの言葉で、「われらが土地」という意味である。世界の中心には偉大なる都市、知識と討議の場所アラーサンが聳え、そこで古代のもっとも優れたエルフらが集い、知識を交換し、旧友と交わり、何千年もの間続いた紛争を解決するのであった。だがわれらが祖先が永劫のときの車輪に捕らわれ、今日では許容できないほどの緩やかなときの流れに人生をまかせている間、世界は変貌を遂げつつあった。北からヒューマンが現れた。これは今日のヒューマンらが決して認めたくないことではあるが、これまで見出されたあらゆるエルフの遺物からみて間違いないであろう。あるときヒューマンが現れた。彼らにとっては、かつて見たこともない土地であった。祖先からシェムリン、「早死にする者」と呼ばれたヒューマンらは、みじめなほどあっという間に生涯を終える存在であった。エルフらとはじめて相まみえたとき、ヒューマンは粗暴で喧嘩っ早く、すぐ怒り、即座に暴力に訴えるため、エルフの緩やかな交渉のペースなど決して許容できるわけがなかった。

 だがヒューマンがもたらした最悪のことがらは、戦さですらなかった。先祖はヒューマンの病いに感染しやすく、何千年もの歴史上はじめてエルフは寿命というものを知った。さらに、ヒューマンと取引や交渉のため長い時間を過ごしたエルフらは、粗暴で我慢の利かない生活に接したことによって、老いというものを知った。これこそエルフの神々が、エルフは不死に値しない、堕落した存在であると断罪したためである、と信じるものは多い。先祖はヒューマンが寄生虫であるとみなしはじめた。それはまるで現在のヒューマンが、彼らの都市に住むエルフを見つめる視座と同じといってもいいであろう。もしかしたらそれこそが、太古のわれらエルフの不遜な思い上がりに対する罰なのかもしれぬ。これまでの生き方をことごとく喪うことを恐れたエルフの先祖らは、その早死にの影響が、文明自体を崩壊させると断じ、ヒューマンをエルヴヘナンから締め出すことにした。

 シェムリンを無視すれば、彼らが消え去るとでも思ったのであろうか。ふたつの種族は、たがいに無視しながら生きながらえると思ったのであろうか。なにも非難するつもりはなかったのかもしれないし、逆に戦さに備えていたのかもしれない。この後の顛末はほとんどしられていない。ただ、古えのエルヴヘナンは永久に喪われた。

 君は、アラーサンはどうなったのか?と問うのであろう。悲しいことに、何もわかってはいない。われらデーリッシュエルフ、古の教えを守る者ですら、なにが起きたのかの記録を持たない。手元に残るのは、滅亡の直前までの記録と、神々の気まぐれさをなぞった寓話のみである。

 エルフがうたた寝をしている間にも、ヒューマンの世界は活発に動く。テヴィンスターと呼ばれる強力な帝国が多くの民族を束ね、エルヴヘナンの征服をはじめた。偉大なる都市アラーサンに突入したとき、エルフの民、ヒューマンの病と、不死を喪うことを恐れた先祖らは、戦わず、逃げることを選んだ。魔法、デーモン、ドラゴンらを従え、テヴィンスター帝国は、いともたやすくアラーサンへの行軍を続け、古えより続いた家々も、画廊も、競技場も破壊しつくした。われらが民は奴隷として集められ、古代から住み習わした土地から連れ去られ、早死にする子等の血が静脈に流れ込み、不死を喪った。古えのエルフの神々に祈りを捧げても、応えはなかった。

 何ゆえに神々が応えなかったのか、わが民は伝承でしか知らない。恐るべき狼、トリックスターの神であるFen'Harelが善と悪の神に近づき、休戦を即した。善の神らは天国へ戻り、悪の神は地獄をさまよい、互いに二度と相手の領域を侵すことはなかった。恐るべき狼の陰謀に気付いたときには、善悪の神々はそれぞれの王国に封印され、死すべき者ら(常命の者ら)と接触することがかなわなくなっていた。もちろん、これは寓話にはちがいないのであるが、"the Beyond"を旅するエルフらは、今でも夢の王国でFen'Harelの遠吠えが聞こえ、恐るべき狼はまるで大食漢がランチを貪るかのように迂闊な者らを食べつくし、神々が幽閉から抜け出さないよう、見張っているのだという。

 それはともかく、アラーサンは、エルフの民がかつてゴミのような存在、害虫であると見下していたヒューマンの手によって滅亡させられた。テヴィンスターのマジスターらは、その強大かつ破滅的な力によって、アラーサンそのものをそれが聳え立つ足元の地中に没することで、この世から存在自体を消し去り、ただちにエルフの民の心からも消し去った、とも言われている。すべての記録も遺物もアラーサンと共に消滅し、エルフの伝承は移ろいやすい民の心の中にのみ残され、彼らはやがてエルフであることの意味すら忘却していった。

 ヒューマンは、彼等にとっての預言者である、アンドラステの物語を語る。われらエルフにとって、彼女はインスピレーションである。テヴィンスターに対するアンドラステの叛乱は、われらエルフにとっては、そこから太陽が見える小さな窓のようなものであり、全力を振り絞ってそこによじのぼったのだ。叛乱は短期間だったが成功した。預言者の死によってもわれらの戦いはやまず、ヒューマンの帝国が瓦解を始めてもなお、われらは独立のため戦い続けた。われらはついに、自由と共に、デールズ(Dales)と呼ばれた南方の地域を勝ち取ることが出来た。

 そこはわが家であり、われらが喪ったすべてを集め、再建する新しいチャンスでもあった。われらは奴隷時代に、不死性、言葉、文化、芸術などを失ったが、同族の結束だけは喪わなかった。エルフたちはセダス全土からデールズに集結した。徒歩で、ときには何もない何千里もの距離を、ただ強い意志のみで進んだ。この長駆(the Long Walk)の間、多くが斃れたが、強い決心を持つ者たちから順にこの新しい土地にたどり着いた。

 デールズでは、喪われた伝承を可能な限り再現させ、幽閉されているはずの古えの神々への信仰まで復活させた。最初の都市はハラムシラル(Halamshiral)、「旅の終わり」と名づけられ、新しい国家が創設され、エルフが本来そうであるように外部から遮断されることとなった。"The Emerald Knights"と呼ばれる騎士団が設立され、国境沿いにおけるヒューマンとのイザコザが生じないよう、監視の任に当たった。

 だが君は、物事が思い通りに進まなかったことをすでに知っている。古えのエルフの神々に対する先祖の信仰は、われらの土地に頻繁に布教団を派遣していたヒューマンのチャントリーの怒りを買った。チャントリーのメイカー信奉への改宗要求にデーリッシュは屈しなかった。抵抗活動の一環として少人数のエルフの略奪団が付近のレッドクロッシングにあるヒューマンの村を襲ったため、チャントリーは反撃し、大軍をもってデールズを占領した。以前のように奴隷にされることはなかったが、古えの神々への信仰は禁止された。メイカーを信奉する条件で、二級市民としてヒューマンと共に暮らすことは許されたが、それにより何世紀にもわたり集めた伝承を、またしても徐々に喪うこととなった。一方それを拒む者たちは土地も朋友も喪い、世界中の国々を、歓迎されざる者として放浪することを余儀なくされた。

 エルフは国を二度喪ったが、デールズのほうが痛みが大きかった。今、ヒューマンの都市の貧しいエイリアネイジの中心に生える「われらの樹」(vhenadahl)をみて、われは慟哭する。数多くの枝をつける強くたくましい樹であるのに、それにはただ苦い果実しか実らないのだ。

 いまやわれらは、誇りを捨てることを拒み、エイリアネイジにてヒューマンと暮らすことを拒んだ最後の部族は、彷徨う。アラヴァル(aravals)、シェムが「陸上船」と呼ぶワゴンに乗り、面に神々を表す刺青を誇りと共に施す。それを見る者たちが、われらの信仰は神聖であり、われらが決して屈しないことをあからさまに示すために。

 われらはわれらの道を行く。ひとところに長くとどまると、ヒューマンがやってきて追い出しにかかる。それに抵抗する部族もあるが、多くはアラヴァルに乗り、また旅に出るだけだ。それ以外に道がない限り、シェムと戦うのはわれらの道ではない。

 われらの道は、喪われた文化と言語の残滓を発見し集めること、それを注意深く守り、保存することである。三度われらの土地が手に入るそのときのために。その日が到来したとき、備えが済んでいるように。ヒューマンの都市に住む伝承を忘却した同胞ら、彼らがその来るべき日にわれらに合流したとき教えを施すために。そのとき彼らもキーパーの古えの魔術を学び、名人の匠を学び、古代の言語を学ぶ。われらが同じ過ちを二度と繰り返すことはない。

 われらデーリッシュ、喪われた伝承の保存者(キーパーズ)、孤独な道を歩む者。われらはエルヴヘナンの最後の末裔。そしてわれらは、二度と決して屈しない。

  「アラーサンの滅亡」の物語、デーリッシュ・エルフ、ララフェリン族のキーパー、ギシャレルの語りによる。

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 し、しんどいくらい長かった・・・。最初に全部ながめてからすべきだった。
 次回はストーリーに復帰します。

 

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